グレーの粘土をこねていく。ある部分は大まかに、別のある部分は精密に…。しばらくすると口が突き出し、耳が作られていく。竹製のへらで形を整えていくと、ネコの毛がリアルに刻まれ、まるで本物のネコの毛を埋め込んだようだ。
イ・ソンハクさんは、動物を専門に手掛けるフィギュア作家だ。スパチュラやスカルピーなどを使い、動物の細かい動きを念入りに表現していく。まるで生きているような動物フィギュアを作るため、解剖学の本を見ながら筋肉や骨格を分析するほか、図書館の児童書閲覧室で動物の図鑑を眺めることもあるという。
ネコだけではなく、ハムスターや鳥、トラなどの猛獣も制作するイさんの作品を見てみよう。