コーヒーが眠気を覚ます覚醒飲料だとしたら、お茶は心身の安定のために飲むことが多い。暑い夏には熱いお茶より冷たいお茶の方が好まれる。ソウル市鍾路区通義洞に最近オープンした「日常茶飯事」は、オレンジペパーミントティー、ローズカメリアティーなど、斬新な組み合わせのアイスブレンドティーで話題を集めている。メニュー開発を担当するチャン・ホンギさん、イ・ジェソクさんはブレンドティーを作るとき、緑茶や紅茶などのほか、ハーブティーや果汁など、さまざまなドリンクをミックスする。「紅茶はスモモやモモと味や香りがよく合います。緑茶にはスイカがとても合っています。スイカの甘みが緑茶の渋みを和らげてくれるのです。オレンジやレモンなど柑橘類は、ハーブティーと合わせるとおいしいけれど、どんなお茶とも大抵合います」
イさんは「ただお茶を沸かして飲んでもいいけれど、私たちは果物や花のジャムを作って使っています」と語った。味や香りが濃縮されるだけでなく、甘みが増し、ブレンドティーの味がよりよくなるからだ。「果物と砂糖を1対1の割合で混ぜ、好みの濃さになるまで煮込みます。レモンやオレンジなど柑橘類は、皮に特有の風味を出すエッセンシャルオイルが含まれているので、皮も入れてジャムを作ってください。もちろん、ベーキングパウダーや塩を使ってきれいに洗ってから使うことをお忘れなく。水は絶対に加えないでください。カビが生じる可能性があります。低温で長期熟成すれば風味がずっとよくなります。私たちは冷蔵庫で1カ月ほど熟成させたものを使っています」
ペパーミント・カモミール・ローズヒップなどのハーブティーは、90度以上の熱湯を使って入れる。この作業を3分以下で終える。低温で長時間かけて抽出すると、苦みや渋みが出てくるからだ。「ペパーミントティーは熱湯で入れると青く、冷水で入れると紫色になります。不思議ですよね?」。フルーツティーは90-95度のお湯で3-8分ほど抽出する。小さじ2杯ならお湯200-300ミリリットル程度が適量。緑茶や紅茶は一般的に3分を基準にすればよい。韓国ティー協会のチョン・スンホ会長は「緑茶は1-2-3分、紅茶は2-3-4分に分けて、濃さによって抽出時間を変えるといいです」と語った。「沸騰したお湯をすぐに使うのが一般的ですが、少し冷ましてから飲むと味わいがよくなります。緑茶はあまり熱すぎると特有の渋みが出るので、少し低い温度で入れてもいいです」
こうして入れたお茶は冷蔵庫で保存する。冷やす間に香りが飛ばないよう、ふたをしておく。前もって冷やしておいたグラスに注いで飲むと、冷たさが長く続く。