大田を代表する伝統市場である中央市場(大田市東区)に、野球をテーマにしたスポーツバー形態の「青年球団」が6月28日オープンした。
カフェテリア式の同店は、さまざまな料理やドリンクを味わいながら、柱に設置されたテレビで野球などスポーツの試合を楽しむことができるのが特徴。
大田を本拠地とするプロ野球チーム、ハンファ・イーグルスの広報館も目を引く。看板バッター金泰均(キム・テギュン)の模型と写真を撮ることができるフォトゾーン、張鍾勲(チャン・ジョンフン)、宋津宇(ソン・ジヌ)、チョン・ミンチョルらハンファが生んだ歴代のスター選手を紹介するコーナーがある。サインボールやユニホーム、応援グッズなども陳列されている。建物の屋上には野球の試合が見られる大型スクリーン(横5メートル、立て3.5メートル)、公演会場として使用できる小さなステージもある。
中央市場内の中央メガプラザ3階にある「青年球団」は、6月28日にオープン。大田市、中小企業庁、大田市東区庁は、小さな韓服(韓国の伝統衣装)店およそ20店舗が集まっていたこの場所を若者たちの起業空間へと生まれ変わらせた。国費や地方費など15億ウォン(約1億5000万円)が投じられた。大田市は昨年12月から人材を募集。青年実業家たちのためにコンサルティング、メニュー開発などを行った。また、1年間の賃貸料やインテリア費用、広報マーケティングを支援した。
その結果、韓国料理、日本料理、フュージョン料理などを提供する食堂やカフェ、工芸品販売店など15店舗が入店。「青年球団」は古くがらんとしていた市場に活力を呼び込むものと期待を集めている。国立農業科学院で発酵食品の研究員として勤務していたが、ここで手作りマッコリ(韓国伝統の濁り酒)を提供する飲み屋を始めたパク・ユドクさん(29)は「若く弾けるような青年実業家たちが一丸となって、ここを大田の名所にしたい」と語った。