仁川国際空港に到着し、ソウル都心に移動する場合、多くの人が仁川空港駅とソウル駅を結ぶ空港鉄道を利用する。空港鉄道は12駅全てに停車する一般列車と、指定席で車内にトイレがあり、乗務員による案内サービスも受けられるノンストップの直通列車がある。
そんな中、仁川空港到着後、混雑する一般列車ではなく、楽に移動できる直通列車を利用する人が増えたことを受け、直通列車の乗車券が、地下鉄1・4号線に楽に乗り換えられる統合乗車券に変わった。
空港鉄道の一般列車は地下鉄と同じく1回用乗車券を使用しているため、簡単に地下鉄に乗り換えられるが、直通列車の乗車券は空港鉄道でしか使用できないことから、ソウル駅到着後、地下鉄に乗り換える場合には改札を出てから別途地下鉄乗車券を購入しなければならず、わずらわしかった。
このたび統合乗車券が導入されたことにより、仁川空港駅の直通列車案内センターで目的地までの統合乗車券を購入すれば、1枚の切符で直通列車と地下鉄に乗ることができる。統合乗車券を購入する際、領収証をくれるのだが、これに直通列車の座席番号が表示されているため、到着するまでなくさずに持っていなければならない。
統合乗車券は、直通列車の運賃(仁川空港駅-ソウル駅)と地下鉄の運賃(ソウル駅-該当区間)を一緒にした、いわゆる1回用交通カードで、地下鉄の1回用乗車券のように保証金500ウォン(約50円)が付加される。最終目的地の駅にある保証金払戻機に乗車券を投入すれば返金されるため、必ず覚えておくとよい。
仁川空港駅から直通列車と地下鉄を乗り継いで繁華街・明洞に行く場合、直通列車(仁川空港駅-ソウル駅)の運賃8000ウォン(約800円)、地下鉄(ソウル駅-明洞駅)の運賃1350ウォン(約135円)を合わせて9350ウォン(約935円)だが、保証金500ウォンが加算されるため、9850ウォン(約985円)支払わなければならない。仁川空港駅からソウル駅まで直通列車のみ利用するときも、保証金500ウォンが加算され、8500ウォン(約850円)となる。
ただし、地下鉄駅では統合乗車券を販売していないため、空港鉄道ソウル駅から仁川空港駅行きの直通列車に乗りたかったら、これまで通り、ソウル駅の乗り換え通路にある顧客案内センターで直通列車の乗車券を購入しなければならない。