昼と夜、二つの顔を持つ「ソウル路7017」

 5カ月にわたる工事を経て、5月20日に開通した「ソウル路7017」は、二つの顔を持つ橋だ。開通当日には15万1000人余りが押し寄せ、翌21日にも10万4000人が訪れたが、昼と夜では雰囲気が全く違っていた。また、市民の評価も分かれていた。

◆庭園が貧弱、昼は暑いし狭いと不満の声相次ぐ

 21日昼、気温は28度。高さ17メートルのコンクリート製橋には日差しが照りつけ、次第に熱せられていった。午後1時ごろ、花壇に腰掛けていたオム・ギルジャさん(74)は「とても暑くて休まずにはいられない。橋にもっと日陰をつくるべきでは」と語った。1024メートルの区間に設けられた霧の噴水(15カ所)も、訪れた市民数千人の暑さを和らげるのには力不足だった。

 この日「ソウル路7017」を歩いた市民たちの反応は、共通して「狭くて暑い」というものだった。空中庭園をうたう「ソウル路7017」には花や木2万4058株が植えられ、コンクリート製の植木鉢645個が置かれている。橋の幅は10.3メートル、植木鉢の直径は最大4.8メートルだ。開通当日、数千人が一度に、植木鉢の間の狭い道を押し合うように通り過ぎていった。「ソウル路7017」の中間くらいのところにあるステージ付近は幅が15メートルと広いが、植木鉢が多いので息苦しい印象だった。

昼と夜、二つの顔を持つ「ソウル路7017」

 「生きた植物図鑑をお目見えする」というソウル市の意欲とは異なり、植木鉢の植物はほとんどが強い日差しの下でぐったりしていた。イさん(44)は「空中庭園と言いながら、枯れかかった植物しかなく、庭園のような感じもしないし、残念だ」と話していた。

 橋の中間に設置されたトランポリンは、安全のため金網で囲われていたが、少し危険な気がした。足湯が設けられた休憩所のそばを通ったある市民は「水があんなに汚いなんて…」と言って舌打ちしていた。

◆360度眺められるソウルの新たな夜景スポット

 夕方になり日が沈むと、だいぶ歩きやすくなってきた。開通当日の20日午後8時、明かりが灯されると、「ソウル路7017」には魅惑的な夜景が広がった。この日は午後11時まで、夜景を楽しむ市民たちで混雑していた。ベビーカーを押す家族連れ、ペットを連れた市民の姿も目についた。

 橋の上に立つと、高さ1.4メートルの強化ガラス越しに、昨日まで見られなかったソウルの夜景が360度楽しめる。大宇ビルやソウル駅の庁舎の間に伸びる15車線の道路が一望できる。近くの高層ビルの明かりも加わり、「汚い靴の山」と酷評された造形物「シューズツリー」も、暗闇の中で青く光る大型ツリーに変身した。

 「ソウル路7017」の街灯111カ所に取り付けられたLED照明555個は、時間帯によって白や青に色が変わる。植木鉢551個の下に帯のように設置された照明も青く輝く。ソウル市のイ・ジェウォン副市長は「植物が立派に育つにはもう少し時間が必要だ。市民のために日陰を増やし、さまざまな便宜施設も補完していく」と語った。

シン・ジョンソン記者
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