3月16日午前11時、可楽モール(ソウル市松坡区)業務棟4階にある可楽モール図書館の廊下に入ると、塩辛い白菜漬けのにおいが漂っていた。図書館西館のクッキングスタジオで、受講生20人がビニール手袋、エプロン姿でキムチの材料を混ぜていたのだ。
可楽モール図書館は、料理体験ができる全国唯一の食文化専門図書館だ。ソウル市農水産食品公社が可楽市場の現代化事業の一環で可楽モールを建設し、地域社会のため、2016年3月に図書館を開館した。
可楽モール図書館(延べ面積982.71平方メートル)は、東館、西館、屋上菜園に分かれている。食文化専門の図書館ということで、クッキングスタジオでは著者と本の内容について語り合ったり、一緒に料理を作る「Book&Cook」など、さまざまなプログラムが実施されている。
可楽モール業務棟とつながっている可楽モール1館3階の屋上には、広さ859平方メートル規模の菜園がある。年間を通じ農業体験ができる空間だ。子どもたちが自らジャガイモやサンチュ、ネギ、トマトなど野菜の苗を植え、栽培する。野菜が育ったら、自分たちで収穫し、クッキングスタジオで料理をすることもできる。図書館では今年、未就学児童を対象にした料理体験、季節に合った韓国料理作りなどのプログラムを実施する予定。