年間を通じさまざまなイベントが開催される江原道華川郡には、一風変わった宿泊施設が多い。
江原道華川郡下南面では、北漢江に沿って列車が停車している。レール上にあるこの列車は、2011年にオープンした華川汽車ペンション。廃車となったセマウル号に手を入れ、宿泊できるようにしたものだ。管理棟や特産物販売場として活用されている機関車1両、客車10両に手を加えて21の客室を設けた。 客室から北漢江の美しい景色を眺めることができるのが魅力だ。丸木舟祭りやヤマメ祭りの会場から近く、観光客から人気を集めている。
華川韓屋(韓国の伝統家屋)学校で運営する韓屋ホームステイでは、わずらわしい日常を離れ、余裕ある時間を楽しめる。韓屋学校は、木工技能者の育成、伝統韓屋の普及のため、華川郡が2004年に開校した。同校は2015年、ドイツ・ベルリンのポツダム広場に、昌徳宮の上凉亭を模した統一亭を建てた。これには韓半島(朝鮮半島)の統一を祈願するという意味が込められている。
韓屋学校では、2013年から観光客を対象とした韓屋ホームステイを実施している。15人以上の団体客が対象で、予約制となっている。観光客は伝統料理作りや韓服(韓国の伝統衣装)体験、こま回し、ユンノリ(韓国のすごろく)、韓屋の模型組み立てなどを楽しむことができる。
木の香りに包まれて自然を感じたかったら、華川郡木材文化体験場がオススメ。ヒノキ、スギ、カツラ、クリの木などを使って建てられた田園風木造住宅に泊まったり、DIY体験場や木材広場で木工品を作ることができる。