自然だけじゃない! 魅力的な美術館がいっぱい /済州

 済州島の有名な観光スポットの近くには、必ずと言っていいほど美術館がある。オススメの美術館を紹介しよう。

◆中文観光団地・西帰浦市

 西帰浦はまさに美術の宝庫。中文観光団地からほど近く、行きやすい。済州島が誇る画家イ・ジュンソプ、辺時志(ピョン・シジ)、書道家の素庵・玄中和(ヒョン・ジュンファ)の美術館がある。済州島で制作活動を行っている画家イ・ワルジョンは、作業室を美術館に改築した。西帰浦市に設けられた「作家の散歩道」は、市内の美術館をめぐることができるルート。イ・ジュンソプ美術館からスタートし、辺時志の作品を展示している寄堂美術館、素庵記念館まで続く約5キロの道のりだ。公式ルートには入っていないが、ワルジョン美術館、耽羅最後の船「徳板舟」が見られる徳板舟美術館もある。美術館のほか、野外に展示された彫刻も目を引く。西帰浦のジャクリ海岸彫刻公園にある、イ・ジュンソプがスケッチする手をモチーフにした「カニと子どもたち」が代表的な作品。彫刻家パク・チュンフムのポム美術館も、西帰浦港から車で5分のところにある。

金昌烈(キム・チャンヨル)美術館
▲ 金昌烈(キム・チャンヨル)美術館

◆挾才里・涯月邑

 楮旨文化芸術人村は挾才里、涯月邑など済州島北西部の海岸から車で10-20分のところにある。ここでは済州現代美術館本館・分館、金昌烈(キム・チャンヨル)美術館などを見て回ることができる。1999年からスタートした楮旨文化芸術人村では、画家・朴栖甫(パク・ソボ)らが制作活動を行っている。画家・李明福(イ・ミョンボク)のギャラリーも人気。ただし、実際に活動している画家と会うのは難しく、残念だ。

◆山房山・馬羅島

 済州市から山房山や馬羅島に向かう船が出ているモスルポ港に向かう山間の道を進むと、建築家・伊丹潤が手掛けた三つの美術館「風 」「石」「水」がある。特別な展示品はないが、済州島の風、石、水をテーマにした建築物を見ることができる。平日のみ観覧可能で予約必須。近くにある本態博物館も、建築家・安藤忠雄が設計したことで有名だ。モスルポ近くの大静邑には秋史・金正喜(キム・ジョンヒ)が流された配所があった。同所には建築家 ・承孝相(スン・ヒョサン)が手掛けた済州秋史館がある。

◆済州市

 済州島の玄関口である済州市は、本格的な旅行を楽しむ前や終わった後、空いた時間に美術館を訪れるのにちょうどいい。2014年にできたアラリオミュージアムには四つの展示館がある。そのうち最初に建てられたタプトンシネマでは、インドの現代美術化スボート・グプタによるボート型の作品が目を引く。ほかの3カ所も徒歩10分以内のところにある。空港からはそれぞれ車で10分ほど。

 また、空港から15分ほどのところにある済州道立美術館は、人工池に立方体の美術館が映る姿が一つの美術作品のようだ。

済州=ヤン・ジホ記者
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