昌原で楽しむ「春の旅行週間」のお出かけ

 四季の中で、春は最も短く感じられるという。気温が高くなるのを肌で感じ、春の花が散る様を目で見ることができるからだ。サクラが散って、「もう春が終わったのか」と思いもするが、本当の春はこれからだ。韓国各地の観光地は、5月のゴールデンウイークに合わせて「春の旅行週間」を指定し、さまざまなイベントを準備している。

 わけても昌原市は、装い新たな名所やさまざまなイベントで観光客の関心を引き付けている。オープンからわずか25日で10万人が訪れた「猪島連陸橋スカイウォーク」から、昌原を代表する観光コンテンツとして定着した「韓服姿で路地旅行」に至るまで、この春の旅行週間に見て回る価値のある、昌原の代表的な名所を紹介しよう。

島全体がお出かけの名所「鎮海海洋公園」
▲ 島全体がお出かけの名所「鎮海海洋公園」

■島全体がお出かけの名所「鎮海海洋公園」

 鎮海の沖に浮かぶ「陰地島」。この島は、南海岸観光ベルト事業の一環として開発されたことにより、昌原を代表する名所に成長した。公園には現在、昌原ソーラー・タワー、魚類生態学習体験館、海洋生物テーマパーク、海戦史体験館が造成され、歴史・文化・教育・体験の場として活用されている。

 中でも魚類生態学習体験館は、魚の生態や特性を直接目にすることができ、家族連れで訪れるのにいい場所だ。海水魚や淡水魚の区別がつけられるように、1階には海水魚、2階には淡水魚が展示されている点も特徴。

鎮海海洋公園内にある魚類生態学習館(上)と、昌原ソーラー・タワーの内部の様子(下)
▲ 鎮海海洋公園内にある魚類生態学習館(上)と、昌原ソーラー・タワーの内部の様子(下)

 魚類生態学習館を見て回ったら、鎮海海洋公園の「ハイライト」ともいえる「ソーラー・タワー」に移動してみよう。ソーラー・タワーは高さが136メートルあり、韓国では最も高い海上展望台だ。展望台からは、島の入り口側を除く三方向で多島海の景色を鑑賞できる。

■台頭する昌原の観光コンテンツ「韓服姿で路地旅行」

 馬山合浦区の倉洞は、路地ごとにさまざまな壁画や細かな店舗が入り、デートスポットとしてよく知られている。この街では最近、韓服(韓国伝統の衣装)を着た体験客が目に見えて多くなった。昌原都市再生支援センターで運営している「韓服姿で路地旅行」プログラムのおかげだ。

 昨年8月から始まったこのプログラムは、毎月およそ1000人の体験客が訪れるほど人気がある。韓服は、富林市場創作工芸村の韓服体験館で無料貸し出しを受けられる。レンタル時間は4時間、十分にある。サイズもデザインもさまざまな男女の生活韓服が150着準備され、体験客各人の好みに合う服を選ぶことができる点も魅力になっている。

「韓服姿で路地旅行」プログラムは、毎月およそ1000人の体験客が訪れるほど人気がある。
▲ 「韓服姿で路地旅行」プログラムは、毎月およそ1000人の体験客が訪れるほど人気がある。

■あのドラマの撮影が昌原で? 「海洋ドラマセット場」

 人気ドラマのロケ地は、ドラマの余韻を感じ、名場面のパロディーをしようとする人々で賑わっている。昌原には、大人気放送中のドラマ『逆賊:民を盗んだ盗賊』のロケ地がある。馬山合浦区の「海洋ドラマセット場」がまさにその場所だ。ドラマが人気になったことで、この場所への関心も自然と高まっている。

 海洋ドラマセット場には無料で入場できる。セットは6区画、計25棟の建物がある。なかでも伽耶の豊かな鉄生産を反映した「野鉄場」は、ぜひ一度見ておこう。鉄鉱石を製錬していた溶鉱炉、ふいごなどが用意されている。野鉄場のあちこちに残っている火の痕跡が、映画やドラマの撮影現場を想像させる。

船着場や市場など、さまざまな建物が造成された「海洋ドラマセット場」
▲ 船着場や市場など、さまざまな建物が造成された「海洋ドラマセット場」

■空の上を歩くスリル! 「猪島連陸橋スカイウォーク」

 最後に紹介する場所は「猪島連陸橋スカイウォーク」。1987年に架けられ、猪島と陸とをつないできたこの橋は、別名「クワイ川の橋」とも呼ばれ、30年にわたり昌原の名物になってきた。この橋が4月に新しく生まれ変わった。コンクリートの部分をなくし、床に透明なガラスをはめて「スカイウォーク」にしたのだ。

 ガラスの上に立つと、13.5メートル下に広がる水面や波、通り過ぎる船などが生々しく目に飛び込んでくる。下を見ながら歩くと、まるで海の上を歩いているかのような印象もある。橋の上から見える海辺の絶景は「おまけ」だ。安全のため、自撮り棒の持ち込みが禁止されているという点には注意しよう。

猪島連陸橋に強化ガラスをはめた「スカイウォーク」が、昌原の新たな観光名所に浮上している。
▲ 猪島連陸橋に強化ガラスをはめた「スカイウォーク」が、昌原の新たな観光名所に浮上している。

 昼間のスカイウォークがスリルをもたらすとするなら、夜のスカイウォークはロマンをプレゼントする。連陸橋とスカイウォークにLEDのライトが灯され、幻想的な風景を作り出すからだ。また、時々刻々と変わっていく照明の色や甘いバラードが、ここのロマンチックな雰囲気を盛り上げてくれる。おかげで橋は、都心から遠く離れているにもかかわらず、日が暮れると大勢の恋人たちが訪れる。

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