イ・ヨンエ主演「師任堂」が海外で人気 輸出で17億円稼ぐ

イ・ヨンエ主演「師任堂」が海外で人気 輸出で17億円稼ぐ

【ソウル聯合ニュース】韓国で放送中のイ・ヨンエ、ソン・スンホン主演ドラマ「師任堂(サイムダン) 色の日記」が中国や日本、台湾、香港などアジア7カ国・地域に輸出され、制作費の75%に当たる1500万ドル(約17億円)の収益を得たことが3日、分かった。制作会社が伝えた。

 同作は中華圏で大人気を博した「宮廷女官チャングムの誓い」(韓国で2003~04年に放送)の主演女優、イ・ヨンエのドラマ復帰作で、さらに韓流スターのソン・スンホンも出演しているとあり、制作段階から海外の関心を集めていた。

 韓中同時放送を目標に制作されたが、米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に反対する中国が韓流コンテンツを締め出したため同国での放送が白紙化し、最大の市場を失ったとの声もあった。だが「放送の可否にかかわらず、中国側からすでに版権料を受け取った」(制作サイド)という。

 韓国では視聴率が10%前後と振るわなかったが、海外では大きな人気を集めた。制作会社によると、台湾テレビ局の八大電視では初回放送から視聴率1位をキープしており、香港や日本、シンガポール、マレーシアなどでもそれぞれの放送プラットフォームで1~2位の視聴率を保ち「韓流パワー」を見せつけている。

 同作が反響を呼んだことで、撮影地となった韓国東部・江原道の平昌や江陵を訪れる外国人旅行客も増えている。江原道庁の関係者は「THAAD問題にもかかわらず、1~3月期の外国人客は増加した」と伝え、「師任堂」の影響が大きかったとの見方を示した。

 同作で、イ・ヨンエは朝鮮王朝時代の天才画家であり良妻賢母の鑑とされる申師任堂(シン・サイムダン)と現代の美術史学者ソ・ジユンの1人2役を演じた。ソン・スンホンは師任堂を一途に愛するイ・ギョム役で出演した。

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