伝統製法を守る醸造場でマッコリの魅力に酔う /釜山

 「2016訪ねる醸造場」に指定された釜山市の金井山城土産酒(代表ユ・チョンギル)が、農林畜産食品部(省に相当)と韓国農水産食品流通公社の後援を受け、日本人カメラマン、伝統酒ソムリエなどを対象にファームツアーを実施した。

伝統製法を守る醸造場でマッコリの魅力に酔う /釜山

 金井山城土産酒は釜山を代表するマッコリ(韓国伝統の濁り酒)メーカー。同社は300年前から金井山の中腹に位置する麹の里にあり、現在も麦麹を仕込んで足で踏み発酵させる伝統製法を守っており、マッコリを作る文化、社会的価値を誇る醸造場だ。その価値を認められ、2014年にはマッコリ部門で初めて、同社のユ・チョンギル代表が農林畜産食品部による食品名人(第49号)に選ばれた。

 今回のファームツアーでは、参加者たちが金井山城土産酒のある金井山を訪れ、郷土料理である黒ヤギプルコギ(韓国風すき焼き)を味わい、麹発酵室など醸造場を見学した。また、醸造場で営む博物館の取材を通じ、日本による植民地時代から今まで変化を遂げてきた伝統酒の歴史体験プログラムが実施された。その帰り道には、金井山にある嶺南(慶尚道)3大寺刹の一つで、新羅時代に義湘大師が創建した梵魚寺を訪れた。

伝統製法を守る醸造場でマッコリの魅力に酔う /釜山

 このツアーに参加した日本人カメラマンは「釜山と言う大都市で、しばらく山道を登ったところにある金井山の村の姿に驚き、日本とは異なる麹の発酵の様子に感動した。最後に、さわやかな酸味が感じられる金井山城マッコリの味に魅了された。韓国にしかないマッコリ醸造場の姿を世界に伝えられたら、文化を通じたマッコリの世界化を成し遂げることができるだろう」と語った。

ライフメディアチーム・アン・ビョンス記者
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