結成10年少女時代、もはや「長寿時代」!?

「起承転結」で見るガールズグループ「少女時代」

結成10年少女時代、もはや「長寿時代」!?

  少女時代は2007年にデビューするまで、6-7年にわたって練習生暮らしをしていた。練習生時代に彼女らが受けた「試験科目」の中には、中国語もあった。自己紹介や簡単なあいさつをする中国語のテストで1等を取ったのはテヨン。副賞として、テヨンは北京旅行に出かけた。SMエンターテインメントのイ・ソンス本部長は「少女時代はデビュー前から海外進出を念頭に置き、歌やダンスはもちろん、演技や中国語・日本語に至るまで訓練を施した最初の世代のガールズグループ」と語った。

結成10年少女時代、もはや「長寿時代」!?

 アイドル音楽専門のウェブマガジン「アイドロジー」の集計によると、15年にデビューした新人ガールズグループは37チーム。歌のタイトルはもちろんチーム名すらきちんと覚える暇もなく、めまぐるしい明滅を重ねている。今年で10年になる少女時代は、絶えず変化するアイドル音楽市場において、全てのガールズグループが到達を望む志向点にして「ロールモデル」に挙げられる。Brown Eyed Girls、Wonder Girlsなどと共に「現役最長寿ガールズグループ」に挙げられる少女時代の過去10年を、「起承転結」方式で振り返ると、韓国アイドル市場の特徴と変遷史が見えてくる。

■起-「少女時代」

 デビュー初期は、みずみずしく、はつらつとした活気あふれる少女のイメージを強調した。その後はアコースティックやロック、ポップやユーロダンスなどあらゆるジャンルをこなし、「カメレオン」のように変身を繰り返した。『Kポップの時代』を執筆した韓国ジョージ・メイソン大学のイ・ギュタク助教授は「少女時代は、煽情的なセックスアピールを除き、試み得るすべてのイメージを活用したケース。少女時代の多様なイメージは、GFRIENDはじめ現在活動中のガールズグループにも多大の影響を及ぼした」と語った。

■承-「世界時代」

 07年にそろってデビューした少女時代とWonder Girls、KARAは、世界市場進出を初めて試みたガールズグループでもある。特にKARAと少女時代は日本のオリコンチャートで1位を取り、「ガールズグループの宗主国」たる日本でうまく着地したケースに挙げられる。少女時代は12年、韓国人歌手としては初めて、米国のトークショー「デビッド・レターマン・ショー」に出演した。

 少女時代の世界進出は、楽曲作りのプロセスをグローバル化したスタイルとも密接な関係がある。少女時代のヒット曲「Genie」を作った「Dsign Music」は、ノルウェーの作曲家グループだ。また「The Boys」は、マイケル・ジャクソンとも仕事をしたことのある米国の作曲家兼プロデューサー、テディ・ライリーの曲。「アイドロジー」のムン・ヨンミン編集長(ペンネーム「ミミョ」)は「所属事務所のSMエンターテインメントは、音楽も電子製品のようにグローバルな生産プロセスを経て再び世界に流通させる、という方式を選んだ。このため全般的な曲の水準では、欠点が見当たらない」と語った。

■転-「恋愛時代」

 少女時代のメンバーは1989-91年生まれ。20代半ばにさしかかると、ユナ・テヨン・ユリ・スヨンなどの熱愛説が相次いで持ち上がった。それまでのガールズグループとは異なり、進んで熱愛の事実を認めた点も異色だった。ムン・ヨンミン編集長は「大人っぽく堂々と熱愛説を認めた少女時代の姿も、普段からはばかることなくはつらつとしたイメージを強調してきた歌とよくマッチしていた」と語った。

■結-「ソロ時代」

 1月16日、チームの「末っ子」ソヒョンがソロアルバムを発表した。チームメンバーがソロ活動に乗り出すのは、テヨン・ティファニー・ヒョヨンに続いて4番目。またテヨン・ティファニー・ソヒョンは、「テティソ」という名前で「グループ内グループ」といえるユニット活動も同時に行っている。このほかユナ(本名イム・ユナ)は、今年の旧正月の連休に公開される映画『共助』でスクリーンにデビューする。イ・ギュタク助教授は「歌・ダンス・演技など多くのメンバーがそろって才能を見せるのも、少女時代が長年生命力を保つことができた秘訣。10-20代のころにぱっと輝いて消える歌謡市場で、『10年続くガールズグループ』というは例のない現象」と語った。

キム・ソンヒョン記者
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