BIGBANGデビュー10周年 打ち立てた記録数々

BIGBANGデビュー10周年 打ち立てた記録数々

【ソウル聯合ニュース】韓国の人気グループ、BIGBANG(ビッグバン)が19日、デビュー10周年を迎えた。BIGBANGは所属事務所のYGエンターテインメントが2006年8月19日にソウルで開いた「YGファミリー10周年コンサート」でデビューした。

 メンバーのSOL(ソル)はこの日、交流サイト(SNS)に「10年間幸せでした。ありがとうございます。愛してます」という書き込みと共にメンバーの写真を公開した。 

 BIGBANGが10年にわたり、世界で打ち立てた記録と歌謡界に与えた影響をあらためて振り返る。

 ◇K-POPのグローバル化主導 ユーチューブ再生は28億回

 BIGBANGはこれまでの10年で、アジアだけでなく、米国や欧州、南米、中東など海外に広がったK-POPの代表ブランドになった。

 2001年に日本に進出したBoAや2005年に同じく日本に進出した東方神起、米国市場に挑戦したRAIN(ピ)などに続き、K-POPのグローバル化の先頭に立った。

 動画投稿サイト「ユーチューブ」や交流サイト「フェイスブック」などで作った記録をみるとその活躍がうかがえる。

 2009年8月に始まったBIGBANGのユーチューブチャネルの登録者数は600万人に迫り、再生回数は28億回に達しようとしている。国別登録者は米国が最も多く、東南アジアの国に続き、ブラジルも9番目に多い。アイドルグループとしては唯一、再生回数1億回を突破したミュージックビデオが4作品ある。

 また2010年8月に開始したBIGBANGのフェイスブック公式ページで「いいね!」をクリックした人の数を国別にみると、ベトナムが1位、米国8位、メキシコが10位と集計された。  

 世界で注目されるきっかけとなったのは、2011年に英国・北アイルランドのベルファストで行われたMTVヨーロッパ・ミュージック・アワード(MTV EMA 2011)でワールドワイド・アクト賞を受賞したことだった。

 SOLは先ごろ行われた記者会見で「EMAで受賞したのがターニングポイントだった」とした上で、「それ以降に出したアルバムが多くの人から愛された」と振り返った。

 2012年には初めてのワールドツアーを開催し、世界で約80万人の観客を動員した。昨年行われた2回目のワールドツアーでは約150万人を動員。そのうち北米では8万7000人を、中国ツアーでは25万人を動員し、両地域ともに韓国のアーティストとしては最多観客動員数を記録した。

 2013年には海外アーティストとして初めて日本で6大ドームツアーを開催し、4年連続で日本ドームツアーを行っている。

 BIGBANGは、米経済誌フォーブスが発表した2016年版「世界で最も稼ぐ有名人100人(セレブリティー100)」ランキングにも名を連ねた。

 記事によると、BIGBANGはこの1年間に税込みで4400万ドル(約44億円)を稼ぎ、米国で最も稼ぐ男性グループ、マルーン5の年間収入(3350万ドル)を上回ったという。


 ◇アイドルの概念打ち壊す

 BIGBANGが韓国のアイドル市場に及ぼした影響も大きい。

 YGエンターテインメントの梁鉉錫(ヤン・ヒョンソク)代表はこれまでのアイドルの概念を抜け出すという意思を持ち、BIGBANGをデビューさせた。

 見た目よりも、作詞、作曲、歌、ラップ、ダンス、ファッションなど多様な分野で才能を持ち、すべてを自分たちでこなす自立型のアイドルをリリースするという戦略だった。 

 特にダンスミュージックばかりだったアイドル音楽から抜け出し、ヒップホップを前面に打ち出してジャンルの多角化に寄与したという点も評価される。ヒップホップをベースに多様な実験をしながらも、一般の音楽ファンが好むテイストを加え、幅広い層から好評を得た。 

 そんなBIGBANGも順風満帆ではなく、メンバーによる大小の事件・事故により幾度となく危機を迎えた。しかしこれらを克服したBIGBANGはSHINHWA(神話)に続く長寿グループの模範事例になった。

 兵役のため、メンバーが入隊する時期が迫っているが、各自がソロ活動でも活躍しており、影響は少ないとみられる。

 G-DRAGON(ジードラゴン)は「国から呼ばれればいつでも行くつもり」とした上で、「その時期がいつになるか分からないため、時間が許す限り、続けてBIGBANG5人の姿を見せたい。5人がずっと一緒にいるという信頼と確信がある」と話した。

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