韓国映画「密偵」製作発表会 コン・ユとソン・ガンホ主演

【ソウル聯合ニュース】キム・ジウン監督の新作映画「密偵」(原題)の製作発表会が4日、ソウルの狎鴎亭CGVで開かれた。

 「密偵」は日本による植民地時代の1920年代を背景に、抗日武装独立運動団体の義烈団と日本の警察との暗闘を描いた。

 同作品は題名からも想像がつくが、韓国映画では珍しいスパイ映画だ。朝鮮人出身の日本の警察、イ・ジョンチュルが義烈団を探るよう特命を受け、義烈団のリーダー、キム・ウジンに接近する。俳優のコン・ユがキム・ウジンを、ソン・ガンホがイ・ジョンチュルを演じた。

 ソン・ガンホはコン・ユについて「第一印象からしてピュアな心と魂が伝わってくる俳優で、どんな作品でも本人の情熱を100%ぶつけることができる俳優だ」と評価した。

 一方、コン・ユはソン・ガンホについて、「現場ではいつも一人でせりふを覚えながら練習ばかりしていた。怪物のような俳優」と話した。

 ソン・ガンホがキム監督の作品に出演したのは「クワイエット・ファミリー」「反則王」「グッド・バッド・ウィアード」に続き4作品目。

 ソン・ガンホは「キム監督とは20年ほどの付き合いになる。独創的なキャラクターを生み出すことにおいては他の追従を許さない監督だ」と語った。

 キム監督は「ソン・ガンホをみていると、一体(演技の)限界はどこなのだろうかと考えてしまう」と述べた。

 昨年から「暗殺」や「東柱」(原題)、「徳恵翁主」(原題)など日本による植民地時代を背景にした韓国映画が相次いで製作されているが、これらの作品と「密偵」はどのような違いがあるのか。

 キム監督は「時代の痛みの中で、果たしてどちら側の味方になるのかという問いを観客に投げかけつつ、興味津々な内容も盛り込まれている」と説明した。

 「密偵」は韓国で来月公開される。また、第73回ベネチア国際映画祭の非コンペティション部門と第41回トロント国際映画祭のスペシャルプレゼンテーション部門にも招待された。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース