カナダのモントリオールで開かれた「第20回ファンタジア国際映画祭」で、映画『釜山行き』(ヨン・サンホ監督)が大賞を受賞した。
ファンタジア国際映画祭は、欧州・アジアの「ジャンル映画」(コメディ、アクション、ファンタジーなど娯楽性が高いジャンルに属する映画)を中心に、新たな視点を持つさまざまな映画を北米で紹介する代表的な映画祭。
同映画祭のアジア・プログラミング共同ディレクターを務めるニコラス・アーチャムボーは「『釜山行き』は、ここ数年で見た映画の中で最も演出力に優れた、ローラーコースターのような映画で、ゾンビというジャンルそのものに新たな活力を吹き込んだ」と語った。また、同映画祭の「黒馬賞」(シュバル・ノワール賞)審査委員で、パリ国際ファンタスティック映画祭のディレクターも務めるシリル・デスポンティンは「最近10年間で見たゾンビ映画の中では断然トップ」と評した。