韓国のアイドルを調査・分析した『年鑑』が登場した。アイドル音楽専門のウェブマガジン「アイドロジー」が、昨年発売されたアイドルの音盤の中から426枚を選び出した『アイドル年鑑2015』(写真)だ。韓国コンテンツ振興院など政府機関ではない一般の雑誌社がアイドル関連資料集を発行するのは、今回が初めて。年鑑は、9日ごろにオンライン書店や弘益大学前の書店などに入庫する予定。
年鑑には、さまざまな統計が全て収められている。集計結果によると、昨年デビューした新人アイドルはガールズグループが43組(202人)、ボーイズグループが23組(137人)。新人のほとんどは1996年生まれで、ボーイズグループの最年少は2000年生まれ、ガールズグループの最年少は2001年生まれだった。ボーイズグループの平均身長は178.29センチ、ガールズグループは165.6センチ。さらに星座の統計まで収録してあり、ガールズグループでは「おとめ座」、ボーイズグループでは「みずがめ座」が最も多かった。このほかにも出身地、アイドルデビューの過程などが一目瞭然(りょうぜん)のグラフで整理されている。
スマートなトレンド分析も盛り込んでいる。RAINBOWのキム・ジスク、FIESTARのチャオルなどアイドルグループにおけるソロ活動の様相と成果を分析、イ・ジュンヨプ「Woollimエンターテインメント」代表のインタビューなどを引用して、ガールズグループのターゲットが男性から女性へと変わりつつあることを指摘した。「少女時代、Girl’s Dayなど人気ガールズグループのロングランは大規模な女性ファンダムの結果。女性ファンダムは男性に比べ吸収が難しいが、ひとたび吸収してしまえば高い忠誠度を示し、持続的な収益を保障する」という。
ムン・ヨンミン編集長は「1996年のH.O.Tから数えて、今年はアイドル誕生20周年。今回の年鑑は、アイドルの将来を見通す手がかりになれるだろう」と語った。