【ソウル聯合ニュース】海外の韓流ファン向けのパロディードラマといえる米国のウェブドラマが、大きな反響を呼んでいる。
このウェブドラマ「ドラマワールド」はストリーミング動画コンテンツを配信する米Vikiが、中国と韓国、米国企業と協力して制作し、4月から放送している。韓国ドラマにはまったクレアという白人の少女が、仮想の世界「ドラマワールド」で繰り広げる話を描いた。
韓国ドラマの典型的な設定をふんだんに取り入れ、韓国ドラマを何回か見たことがある人なら思わず笑ってしまうシーンをちりばめている。韓国の朝の連続ドラマで話題を集めた、丸ごとの白菜キムチでたたいて怒りを爆発させるシーンまで早速パロディーにした。
クレアは「車のエンブレムをなんで隠すの?」「どうしてお母さんが来たの?」「運転する時は前を見ないと」と、韓国ドラマを見慣れていても外国人としては理解できない、韓国ドラマの相変わらずのシーンを見るたびに質問を投げかけ、海外の韓国ドラマファンの疑問を解消してくれる。
Vikiが配信するコンテンツには利用者が自発的に字幕を付けるため、字幕の言語数は人気の尺度といえる。「ドラマワールド」はすでに39言語の字幕がある。
韓国でも今月1日から配信が始まった。Vikiから韓国での独占放映権を獲得した米動画通信大手ネットフリックスは、特別試写会を開くなどPRに力を入れる。ネットフリックスのサービスは韓国で予想外に苦戦しており、韓国ドラマをモチーフにしたこの個性的な作品を大きなチャンスととらえているようだ。
実際に手ごたえも感じている。韓国ドラマに対するウイットあふれるパロディーとB級ユーモアが韓国の視聴者のツボにはまったようで、ドラマを推す書き込みが相次ぐ。序盤ではドラマに集中するのを妨げると感じられていた韓国語と英語の混在も、回を重ねるごとにむしろおもしろさとして受け止められている。
Vikiの関係者は、作品への反応の良さから続編も検討していると話す。作品の魅力については、「海外のファンとしては、韓国のロマンチックコメディードラマの要素を備えている上、自分たちと同じ立場のクレアが恋を実らせることで自分たちの夢をかなえることになるため、感情移入しやすい」と分析した。