性的暴行「嫌疑なし」ユチョン、警察は買春の適用を検討

告訴した女性4人に虚偽告訴罪の適用も視野

 人気グループJYJのメンバーで歌手兼俳優のパク・ユチョン(30)が、4人の女性に性的暴行を加えたとして告訴された事件で、ソウル江南警察署は11日、「強制性の認定は困難」として、全て「嫌疑なし」とする決定を下した。一方、最初に告訴した女性(24)とその交際相手の男性(29)、男性の知人H氏(34)について警察は「告訴を口実として金銭を要求した証拠が見つかっており、恐喝の疑いがある」と発表した。警察は早ければ14日、遅くとも来週初めまでに今回の事件の捜査を終え、検察に報告する方針だ。

 ユチョンを「嫌疑なし」と結論付けたことについて警察は「パク・ユチョンを最初に告訴した女性が提出した下着から、パク・ユチョンのDNAが検出されたが、それだけでは性的関係が持たれた当時、強制性があったということを立証することはできない」と説明した。また、このほかの3件についても、告訴した女性らと参考人の供述などを総合すると、性行為の強制性を立証するだけの物証を見つけることはできなかった、と説明した。

 一方、ユチョンが自分を告訴した女性らについて、虚偽告訴や恐喝の容疑で逆告訴した件では証拠が見つかった。警察は捜査の過程で、ユチョンの所属事務所のペク・チャンジュ社長(38)などを通じ、一部の金が女性側に行き渡っていた証拠を突き止めた、と説明した。

 警察はユチョンを告訴した女性4人について、虚偽告訴容疑を適用できるか否かを検討している。告訴した女性らが、実際に被害に遭ってはいないという点を明らかに認識していた状態で、ユチョンに対する処罰を目的として告訴状を提出したと判断できれば、虚偽告訴容疑を適用する方針だ。また警察は、ユチョンと告訴した女性の一部に対し、売買春容疑を適用できるか否かについても検討していると説明した。

チュ・ヒョンシク記者
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