「まるで自分の日記」…ドラマ『オ・ヘヨン』に共感する女性たち

第1話2.1%→第8話8.3%、上がる視聴率
同じ名前の「できる女」と比較されてしまう「平凡な女」の姿に共感
無様を晒すことも辞さないソ・ヒョンジンの好演、「『キム・サムスン』と並ぶロマンチックコメディ」

「まるで自分の日記」…ドラマ『オ・ヘヨン』に共感する女性たち

 毎週月曜・通うの夜11時に放送されるtvNのドラマ『オ・ヘヨン』の勢いがとんでもないことになっている。24日に放送された第8話の視聴率は8.3%(ニールセン・コリア調べ、有料プラットフォーム世帯基準)。今年初めに放送された『チーズ・イン・ザ・トラップ』(7.2%)を軽々と追い抜き、ケーブルチャンネルの月火ドラマとしては歴代最高の視聴率を記録した。第1話2.1%でスタートし、第3話3.0%、第5話5.0%、第6話6.1%、第8話8.3%と回を重ねるにつれ急上昇している。美人かつ多芸多才な同じ名前の女(チョン・ヘビン)にいつも邪魔される「平凡な女」オ・ヘヨン(ソ・ヒョンジン)の物語だ。

 挙式前日に破談になったオ・ヘヨンが、たまたま愛想のない音響監督パク・トギョン(エリック)と一つ屋根の下で暮らすことになり、お互い意識するようになっていくというロマンチックコメディ。視聴率が50%を越えてブームになった『わたしの名前はキム・サムスン』(MBC、2005年)に並ぶほど、という評価も受けている。局側は2回の延長放送を決定した。視聴者を泣かせたり笑わせたりし続けるので、「躁鬱ドラマ」という別名まで付いた。

 人気の主な要因は、共感と慰めだ。主人公オ・ヘヨンは、挙式の前日に「食事する姿を見たくなくなった」という理由で破談になったという、数奇な女性。職場でも、名前が同じ「美人のオ・ヘヨン」にいつも押され、しかられている。出来のいい他人といつも比較され、何も思い通りにならない。それでも、あきらめない。「私は、自分がここでほんの少しだけよくなることを望んでいたのであって、あの子(チョン・ヘビン)になりたいわけではないです。私は、自分のことが相変わらず切なくて、うまくはかどって欲しい」「大したことないという言葉より、大丈夫という言葉より、自分と全く同じ傷を抱える人がいることの方が、百倍、千倍も慰めになる」。オ・ヘヨンの独白は、同じ境遇に生まれた多くの女性の心に響いた。

ヤン・ジホ記者
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