韓国最大のサクラの祭典、昌原の「鎮海軍港祭」開催まであと半月となった。
第54回鎮海軍港祭は、今月31日に前夜祭が開かれ、来月10日まで開催される。「花で伝える希望、軍港に響く」というテーマで開かれる今年の鎮海軍港祭では、36万本のソメイヨシノが鎮海の中心部を彩る見込みだ。
今回の軍港祭のため、昌原市は若年層や外国人観光客を対象とする祭典プログラムを強化した。まず来月2日から三日間、鎮海公設運動場では「チェリーブロッサム・フェスティバル」が開かれる。これは、韓国内外の有名DJが参加するエレクトロニック・ダンスイベントだ。
さらに「フェスティバルの中のフェスティバル」といえる鎮海軍楽儀仗(ぎじょう)フェスティバルは、4月7日から10日まで鎮海公設運動場一帯で開催される。この行事には韓国陸・海・空軍および海兵隊軍楽隊、モンゴル中央軍楽隊、米第8軍軍楽隊、高等学校バンド部が参加する予定で、さまざまな演技やマーチングを見ることができる。
このほかにも祭典の期間中、昌原市は余佐川一帯で6・25戦争(朝鮮戦争)参戦国やアジア各国の万国旗を掲げる「世界のまち」を実施する。さまざまな国旗の上で樹齢数十年を越えるソメイヨシノが「サクラのトンネル」を作る-という、見事なシーンが演出される見込みだ。
また昌原市は軍港祭の期間中、観光客の便宜を図るため、週末の四日間(4月2・3日、9・10日)については車の通行を規制する。特に余佐川一帯では「車のないまち」が全面施行される。さらに昌原市は、南原ロータリー、中原ロータリー、北原ロータリーなどの道路を一方通行に変更し、車の流れを円滑にする計画だ。
加えて昌原市は、祭典期間中の交通の混乱を防ぐため、シャトルバスを運行する。シャトルバスは会場外郭の臨時駐車場(3カ所)で一日60台(1カ所あたり20台)運行され、軍港祭の会場内でも循環シャトルバス10台が運行される。南原ロータリー-海軍士官学校(一日112便)、北原ロータリー-海軍基地司令部(一日30便)などの路線バスも臨時運行される。
自動車1万台を収容可能な臨時駐車場も用意される。安民トンネルに入る車は工団路(テクノパーク-聖住寺駅間5キロ)に、長福トンネルに入る車は斗山ボルボ路(ボルボ入口-第5埠頭〈ふとう〉5キロ)、鎮海東部地域に入る車は南門地区と済徳に限ってそれぞれ駐車ができる。なお、安民トンネル入口の右側、長福トンネル斗山ボルボ路入口の信号台、熊川地域の3カ所には車両統制所が設置される予定。