ソウル中央地検刑事5部(チェ・ギシク部長)は16日、私募ファンド(プライベートファンド)への投資を持ち掛け約23億ウォン(約2億1900万円)をだまし取ったとして、放送作家P容疑者(46)に対する逮捕状を請求したと発表した。
2000年代初めから半ばにかけ、放送作家として有名なドラマを次々と手掛けてきたP容疑者は09年、被害者に対し「財閥が関与している私募ファンドがある」と持ち掛け、約23億ウォンをだまし取った疑いが持たれている。P容疑者が言及したファンドは実際には存在せず、P容疑者は受け取った金をファッション事業の資金として使っていたことが分かった、と検察は説明した。
一方、この事件の被害者とP容疑者を引き合わせたのは、俳優チョン・ウソンさん(43)だったと検察は発表した。チョンさんは普段から親交があったP容疑者にだまされ、自らも巨額の金を投資した後、被害者をP容疑者に紹介したという。チョンさんは2カ月前、検察から参考人として事情聴取を受けたが、自らが受けた被害については「単なる投資の失敗」と話したとのことだ。検察は、P容疑者が長い間放送作家として活動し、この分野で広い人脈があることから、被害者はさらにいるものとみて捜査を進めている。