女優イ・ジアが3日に公開した映画『ムスダン』(ク・モ監督)で、女性将校シン・ユファ役を演じ、スクリーンデビューを果たした。彼女が演じたシン・ユファは、非武装地帯(DMZ)で起きたおぞましい事件の実態を捜査する最精鋭特任隊の紅一点だ。
イ・ジアは銃を一日中持っていることも、男性の歩幅についていくことも容易ではなかった。石も水たまりもあるデコボコな山道を転ばずに、駈けずり回らなければならなかった。そうするうちに、猛暑で撮影中に脱水状態となり、倒れたこともある。キャストのうち、唯一の女性軍人だったため、撮影で足を引っ張らないよう、無理をしたせいで起きたことだった。
「(シン・ユファ)が女性だといっても、軍人じゃないですか。男性たちの間で、弱々しく見えたり、みすぼらしく見えたりしたらいけないと思いました。監督からもそのように注文されたし。だから、男性たちの間で取り残されるのではないか、と撮影中はずっと緊張していました」
イ・ジアは体を張った役が得意だ。彼女はデビュー作『太王四神起』からアクション演技を披露し、女優たちの間で際立っていた。ドラマ『ATHENA-アテナ-』を撮影したときも、一度も代役を立てなかった。持ち前の運動神経で、全てのアクションをこなすことができた。そのような経験と女性軍人という役に魅力を感じ、それほど悩むことなく、『ムスダン』を選択した。彼女は同作を皮切りに、より多くの作品に出演することを予告した。プライベートでのイメージを払拭し、女優としての活躍を望んでいる。
「『ムスダン』を皮切りに、もっと多くの映画に出演することができたらうれしいです。今は演技以外の部分が注目されていますが、わたしの目標は多くの作品を通じて、女優として記憶されることです」