ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い(韓国題:大長今)』で主演を務めた女優イ・ヨンエさん夫妻が、「大長今水刺間(スラッカン)」事業に関する報道機関のインタビューによって名誉を毀損(きそん)されたとして訴訟を起こしたが、敗訴する事態となった。ソウル中央地裁民事14部(オ・ソンヒ裁判長)は4日、イさん夫妻と所属事務所「リエス」がO氏を相手取り、損害賠償を求めた訴訟で、原告の訴えを棄却した。
イさん夫妻とリエスは2012年10月、京畿道楊平郡にあるO氏所有の土地をリエスが借り、イさんが持つ商標権や肖像権を活用した喫茶店や飲食店、石けん工房などを運営し、収益金を分け合うという契約を締結した。
だが、13年6月、O氏は「リエスとイさんが13年1月にオープンするとしていた『大長今水刺間食堂』をオープンさせず、石けん事業だけを展開している」として、契約解除を通告した。この過程でO氏は、ある報道機関とのインタビューに応じ、イさん夫妻側と自分との間の争いに言及、これを基に「イ・ヨンエ大長今事業の明暗、16件の訴訟で傷だらけ」という報道がなされた。リエスとイさん夫妻は、訴訟の主体がリエスだったにもかかわらず、O氏がイさんの名前を出したため、名誉を毀損されたとして、O氏を相手取り9000万ウォン(約900万円)の損害賠償を求める訴訟を起こしていた。