海と紅葉を楽しめる仁川・長峰島

 韓国には美しい山と海が共存している。特に今の時期、美しい紅葉を楽しむため、多くの人がリュックを背負い、山へ向かう。しかし、山と海を同時に楽しめるところが、仁川国際空港に近くにあると言ったら、信じてもらえるだろうか。波音を聞きながらハイキングを楽しめる、長峰島(仁川市甕津郡)を紹介しよう。

上山峰付近から見た長峰島。うねる稜線と広い海が一望できる。
▲ 上山峰付近から見た長峰島。うねる稜線と広い海が一望できる。

 長峰島は名前の通り、長い峰が連なる島だ。海と山があるだけでなく、首都圏からのアクセスも良い。ソウル駅から空港鉄道とバスを乗り継げば、およそ1時間でサムモク船着き場まで行くことができ、そこから遊覧船に乗れば40分ほどで島に到着する。

 仁川市甕津郡にある長峰島は、登山道だけでなく、海岸ハイキングコースも整備されており、この二つがつながっている。言い換えれば、いつでも好きなコースで海を眺めながらハイキングを楽しめるというわけだ。

ユンオクコル海岸ハイキングコースは、海のそばを歩くことができ、最近人気を集めている。
▲ ユンオクコル海岸ハイキングコースは、海のそばを歩くことができ、最近人気を集めている。

 ただし、コースを選ぶ際に注意すべき点がある。通常、登山は登ったり下ったりするのがきつく、ハイキングは主に平坦な道を歩くので楽だと思いがちだが、ここでは正反対だということ。長峰島の登山道は、最初だけ険しいが、稜線がなだらかで歩きやすい。一方、ハイキングコースは海岸や山、岩などがあり、やや厳しいコースと言えるので注意してほしい。

 甕岩船着き場から右へ200メートルほど行くと、登山道の入り口にたどり着く。ここから10分ほど険しい道を進むと、上山峰に出る。ここからは、長峰島のうねる稜線が一望できる。

長峰島の国師峰にある八角亭。海の向こうの島まで見渡せる。
▲ 長峰島の国師峰にある八角亭。海の向こうの島まで見渡せる。

  長峰島の最高峰は国師峰(151メートル)。ここを中心に東西へ長く稜線がのびている。登山道はこの稜線に沿って8.5キロ続いており、海を眺めながら登山を楽しめる。上山峰から長峰恵林院、コモジ山展望台、国師峰、のろし台を経て、カマクモリまでは所要時間およそ6、7時間。

 長峰島の各峰にはだいたい八角亭があり、見晴らしもバッチリだ。ここで休みながら海の向こうの江華島や席毛島を眺めるのもよい。

長峰島の散策コースを結ぶ橋(左)とのろし台(右)。のろし台の後ろには江華島が見える。
▲ 長峰島の散策コースを結ぶ橋(左)とのろし台(右)。のろし台の後ろには江華島が見える。

  稜線に沿ってカマクモリ展望台に到着後、船着き場に戻る道は、海岸ハイキングコースを利用してみよう。最近整備されたユンオクコル-カマクモリ展望台を結ぶ2.1キロのハイキングコースは、海を間近で見ながら歩くことができ、人気を集めている。ユンオクコルは、水が流れる谷間に道があることからその名が付いた。

長峰島の船着き場で見ることができる地図と人魚の像。
▲ 長峰島の船着き場で見ることができる地図と人魚の像。

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