国会産業通商資源委員会に所属する野党・新政治民主連合のペク・ジェヒョン議員が、女優イ・スンヨンさんを国政監査の証人として申請した。ペク議員は1日「イ・スンヨンさんとデザイナーのチャン・クァンヒョさんをそれぞれ役員としているA社とB社が、旌善郡のカジノ「江原ランド」の従業員のユニフォームをめぐる入札に参加する過程で論議を呼んだ」との理由を挙げ、「最終的な証人の採択のためには与党との合意が必要だ」と話した。
ペク議員サイドによると、江原ランドは先月4日から5日にかけ、2015-16年度に導入する従業員の新ユニフォームの購入手続きをめぐって提案説明会を行い、女性用ユニフォームの納品業者にA社を、男性用ユニフォームの納品業者にはB社を優先交渉権者とした。A社とは45億ウォン(約4億6000万円)、B社とは29億ウォン(約2億9600万円)規模の契約を交わす意向だ。入札には女性用ユニフォームを扱う7業者、男性用ユニフォームを扱う9業者が参加した。イ・スンヨンさんはA社のデザイン室長、チャン・クァンヒョさんはB社の取締役として提案説明会に出席した。ペク議員事務所の関係者は「入札で負けた一部の業者が『入札で有利な点数を得るため、有名人を臨時採用し、不公正な競争を繰り広げたのではないか』と主張し、入札手続きの停止を求める仮処分を申し立てた」と話した。
だが、江原ランド側の関係者は「入札公告は今年6月に出したが、イさんは3月、チャンさんは2月にそれぞれ当該会社に入社したことになっている。在職証明書や4大保険(年金保険・健康保険・雇用保険・労災補償保険)の保険金納付証明書を受け取って確認したため、手続き上の問題はない」と説明した。