韓国ドラマは今、年上女×年下男カップルが人気

▲『君を覚えてる』(写真左)の主演チャン・ナラとソ・イングクは7歳差。『君を愛した時間』のハ・ジウォンとイ・ジヌクも同い年の設定だが、実際にはハ・ジウォンが3歳上。/写真提供=KBS、SBS
▲ ▲『君を覚えてる』(写真左)の主演チャン・ナラとソ・イングクは7歳差。『君を愛した時間』のハ・ジウォンとイ・ジヌクも同い年の設定だが、実際にはハ・ジウォンが3歳上。/写真提供=KBS、SBS

 韓国は今、女優長寿時代だ。テレビドラマで30-40代の女優たちが相次ぎ主演を努めている。『覆面検事』(KBS)のキム・ソナ(39)、『プロデューサー』(KBS)のコン・ヒョジン(35)、『仮面』(SBS)のスエ(34)、『君を覚えてる』(KBS)のチャン・ナラ(34)、『君を愛した時間』(SBS)のハ・ジウォン(37)などだ。今年下半期に放送予定の『ヨンパル』(SBS)、『太陽の末裔(まつえい)』(KBS)のヒロインはそれぞれキム・テヒ(35)、ソン・ヘギョ(33)だ。皆、およそ10年前からドラマの主人公を務めてきた。

 主演女優たちの年齢が上昇している理由は、視聴者の年齢別・性別構成と関係している。ドラマの主な視聴者は30-40代の女性のため、その目線に合わせ、女優を起用しているということだ。最近終了した『プロデューサー』の場合、視聴者の構成比で40代女性(21.5%)と30代女性(17.9%)がそれぞれ1、2位を占めた。『仮面』『メンドロントトッ』『Who
Are
You-学校2015』も、視聴者のうち30-40代女性が占める割合が圧倒的だ。KBSのドラマ関係者は「10-20代はすでにテレビから離れている。だから10-20代が好む同世代の演技者を主演として使う理由がない」と説明した。

 20代の女優は苦労している。現在放送中だったり、終了したばかりの地上波ドラマで20代の女優が主人公を演じたのは『華政』(MBC)のイ・ヨニ、『上流社会』(SBS)のAFTERSCHOOLユイ、『メンドロントトッ』(MBC)のカン・ソラくらい。『女王の花』(MBC)では20代のイ・ソンギョンと40代のキム・ソンリョンが主人公を演じている。

 経歴20年の、あるドラマ・プロデューサーは「20代女優を主人公に起用したくても、目につく人物がいない。外見、認知度、演技力を全て持ち合わせている新人女優を探すのはとても大変だ。そのため、すでにヒット作のある女優を選ぶようになる」と語った。これまで、20代女優は主にアイドルグループから抜擢されてきた。しかし、演技力の問題で酷評を受けたり、ヒット作が少なかったり、主演クラスに定着したケースは少ない。

 こうした状況で新たに生じた現象が、まさに年上女×年下男カップルだ。『君を覚えてる』のチャン・ナラとソ・イングクは7歳差。ソ・イングクはこれまでも年上の女優と共演することが多かった。初主演作『高校世渡り王』(tvN)や『王の顔』(KBS)ではそれぞれ5歳上のイ・ハナ、チョ・ユニが相手役だった。キム・スヒョンも同じだ。相手役はハン・ガイン(『太陽を抱く月』)、チョン・ジヒョン(『星から来たあなた』)、コン・ヒョジン(『プロデューサー』)など、5-7歳上の30代女優だった。『ヨンパル』のキム・テヒと『太陽の末裔(まつえい)』のソン・ヘギョは、それぞれチュウォン、ソン・ジュンギら年下の俳優と共演する。これも、30-40代女性の趣向を反映した組み合わせと言える。

ピョン・ヒウォン記者
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