仁川から日帰りで楽しめる昇鳳島

 仁川・沿岸埠頭から西南に42キロ。船で1時間くらいのところに、小さくて美しい昇鳳島がある。

 昇鳳島に向かう船は、車渡船(所要時間1時間32分)と快速船(同1時間2分)の2種がある。

 昇鳳島に着いたら、最初のコースは昇鳳里の村。船着き場から一本道を10分ほど歩いて行くと、静かな漁村にたどり着く。昔の田舎道を思わせるような雰囲気で、忙しい都会の生活を忘れさせ、余裕が感じられる。

木製デッキが設けられ、楽に歩くことができる昇鳳島海岸散策路は、昇鳳島の絶景の一つ、モク島まで続いている。
▲ 木製デッキが設けられ、楽に歩くことができる昇鳳島海岸散策路は、昇鳳島の絶景の一つ、モク島まで続いている。

 村を過ぎると、右手には海岸が広がっている。小さな島の割に砂浜が広いイイルレ海水浴場だ。また、砂浜の傾斜が緩やかで水深が浅く、子どもたちが遊ぶのにピッタリ。そのため、ここを訪れるのは主に家族連れだ。

 海を楽しんだら、今度は山林浴場へ。子どもや高齢者も楽に登ることができる道があり、時期が合えば、さまざまな野花を鑑賞したり、すがすがしい空気を吸うことができる。

ひっそりした昇鳳里の村(写真上)と、家族連れに人気のイイルレ海水浴場(写真下)。
▲ ひっそりした昇鳳里の村(写真上)と、家族連れに人気のイイルレ海水浴場(写真下)。

 山林浴場の次は昇鳳島海岸散策路。木製デッキが整備されており、歩きやすい散策路は、昇鳳島の絶景の一つ、モク島まで続いている。参考までに、モク島と接する海辺では、満ち潮のときに海水浴を楽しんだり、引き潮のときにはテナガダコやタイラギなどをとることができる。ここから海岸に沿って進むと、広い海と空を背景にそびえ立つろうそく岩が見える。

 散策路を出て再び海岸道路を歩いていくと、チュランジュク公園がある。ここまで来ると、ちょうど島の半分くらいを見たと言える。あずまややピクニックテーブル、水飲み場、トイレなどがあり、休憩しながらおやつを食べたりするのにピッタリだ。

昇鳳島の山林浴場(写真左)とろうそく岩(写真右下)、昇鳳島海岸散策路(写真右上)。
▲ 昇鳳島の山林浴場(写真左)とろうそく岩(写真右下)、昇鳳島海岸散策路(写真右上)。

 ある程度時間を過ごしたら、昇鳳島の秘境といえるモンドル浜に向かおう。参考までに、このコースは角ばった石が多いので、足を保護できる登山靴などを履いていくのがいい。海岸に沿って20分ほど歩いていくと、南大門岩が見えてくる。

 あらゆる奇岩怪石がそうであるように、南大門岩も長い間波で削られ、雨風にさらされてできた。この岩が有名なのは、引き潮のときだけその姿を現し、角度によって門だったり、象だったり、さまざまな形に見えるからだ。そのため、南大門岩は象岩とも呼ばれる。

昇鳳島のモンドル浜にある南大門岩。この岩は角度によって、象のようにも見える。
▲ 昇鳳島のモンドル浜にある南大門岩。この岩は角度によって、象のようにも見える。

 南大門岩の右手に目を向けると、扇岩もある。日差しが差し込むと金色に揺らめく扇岩は、自然の神秘を感じさせてくれる。ここから道なりに進むと、昇鳳島の最初のコースであり最後でもある、昇鳳里に到着する。

ひっそりした昇鳳島の風景。
▲ ひっそりした昇鳳島の風景。

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