うっそうとした森に現れた巨大な生命体、映画の中で目にしていた恐竜が好奇心を刺激する。そんな恐竜をより近いところで見て、感じることができる場所がある。それは慶尚南道固城郡。
固城郡は米国コロラド州、アルゼンチン西海岸と並んで、恐竜の足跡の化石発掘地として有名だ。そのためか、固城郡では恐竜に関するさまざまな名所がある。中でも代表的な床足岩郡立公園と堂項浦観光地を紹介しよう。
■恐竜の足跡の化石が約4000個ある床足岩郡立公園
海食洞や奇岩絶壁など、美しい景色が見られる床足岩郡立公園は、恐竜が生きていた時代へと旅に出る入り口だ。ここにある恐竜の足跡の化石は、引き潮になると水面の上に現れる。およそ4000個の化石の形は、恐竜の種類によってさまざまなだ。
ここを後にし、木製デッキに沿って登っていくと、恐竜博物館に到着する。2004年にできた、韓国初の恐竜専門博物館だ。同博物館に向かう道のあちこちには、実感あふれる恐竜の模型が設置されている。
博物館内に入ると、中央ホールにある巨大な化石が目につく。肉食恐竜と草食恐竜の対決を演出した化石は、高さ24メートルに達する。また、五つの常設展示室では、さまざまな恐竜の化石を見ながら地球の歴史を目にすることができる。
■世界恐竜エキスポが開催される堂項浦観光地
固城郡には、床足岩のほかにも恐竜の痕跡が残る場所がある。床足岩から車で1時間ほどのところにある堂項浦観光地がまさにその場所だ。堂項浦観光地では2012年、第3回固城世界恐竜エキスポが行われた。また、2016年にも同地でエキスポが開催される。
堂項浦観光地にはエキスポテーマ館、恐竜の国植物園、恐竜コンテンツ産業館などがあり、見どころ満載。中でも特にお勧めなのが、恐竜の足跡化石館の5D立体映像館。360度のサークルスクリーンを採用した立体映像館は、まるで目の前で恐竜が動いているように見える。
堂項浦観光地と床足岩郡立公園にはキャンプ場もあり、家族連れにもピッタリだ。堂項浦オートキャンプ場は予約制で、シャワーや炊事場、トイレなどの施設が整っており便利だ。