【ソウル聯合ニュース】韓国SBSドラマ「仮面」(原題)が27日から放送される。現代版「王子とこじき」と言える内容で、女優のスエと俳優のチュ・ジフンが主役を演じる。
制作陣は19日に開かれた制作発表会で「私たちは皆、それぞれ仮面をかぶって暮らしている。非正規雇用の勤め人が高級クラブでは社長の仮面を、子供たちを虐待し、性暴力を行う保育園の園長がテレビカメラの前では天使の仮面をかぶって現れたりもする」とした上で、「『仮面』はお金を最高のものと考えた女性が別の生活を経験し、人生の真の価値と家族の大切さに気付く話」と説明した。
スエが演じる主人公ビョン・ジスクはデパートの販売員。高級住宅地に近い貧民街で学生時代を過ごし、貧富の差が与える敗北感を身にしみるほど感じながら育ったジスクは毎晩高層マンションを見上げ、そこで暮らす人々に憧れてきた。
そんなジスクがある日、自分と外見がそっくりな金持ちの女に代わって生きる機会をつかむ。ジスクはためらうことなく家族を捨て、新しい人生を選択する。デパートの販売員だったジスクは財閥総師の嫁という仮面をかぶる。
ジスクと、財閥に嫁いだ女性ソ・ウンハの1人2役に挑戦するスエは「今回演じる二つの役は貧乏と金持ちで、相反している。貧しいが満たされている内面と、金持ちだが(心が)貧しい内面を表現したい」と説明した。
チュ・ジフンはある日突然、財閥企業の相続者になったチェ・ミンウを演じる。愛人の子供だが、財閥企業総師の唯一の息子という理由で相続者になったミンウは愛されたことがないため、愛を信じない。
制作陣は「会えば常に衝突したジスクとミンウが少しずつ仮面の下にある、それぞれの真実の姿を見ることになり、人生において最も重要なことは愛と家族だと気付く姿を描きたい」と強調した。
身分を隠して財閥家の嫁になったジスクを中心に、ジスクの正体を明らかにしようとする者と隠そうとする者、そしてすでに知っている者に分かれ、緊張感あるストーリーが展開される。