人気グループEXOに再び爆風が吹き荒れている。クリス、ルハンに続き、タオまで脱退の危機に処しているのだ。
タオの父親は22日、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」に長文の書き込みをし、タオの脱退およびSMエンターテインメントとの契約解除を示唆しており、波紋を呼んでいる。父親が指摘しているのはタオの健康問題。タオがグループ活動を通じ、足腰を何度もけがしたと主張している。タオの父親は、SMエンターテインメントによる中国活動に関する支援についても、物足りなさを感じている。中国でタオの活動を管理する専門チームを発足すると言われたが、これが守られていないという。
ここでタオの父親が指摘したのは、SMエンターテインメントの中国ワークショップ設立をめぐる内容とみられる。SMエンターテインメントは今月8日、中国での現地化戦略の一つとして、ワークショップ方式を活用した所属芸能人の中国活動支援計画を発表。第一走者は中国人メンバー、レイだった。中国でのマネージメントを通じ積極的な支援をするという内容だが、これにタオが含まれておらず、タオの父親が問題視したというわけだ。
EXOの中国人メンバーの脱退をめぐり物議をかもしたのは今回が初めてではない。これに先立ち、クリスは昨年5月、SMエンターテインメントを相手取り専属契約効力不存在確認訴訟を起こし、グループを離れた。クリスは2012年4月にEXOのメンバーとしてデビュー。中国で活動するEXOのグループ内ユニットEXO-Mのリーダーだった。さらに、ルハンが昨年10月、クリスと同じく専属契約効力不存在確認訴訟を起こした。つまり、2年間で3人の中国人メンバーがEXO脱退またはその準備をしているというわけだ。
これを受け、音楽関係者は「EXOに相次ぎ中国人メンバー脱退問題が発生しているが、これにより韓中文化交流に悪影響を与えるのではないか」と懸念している。