韓国で最も権威のあるカーレース大会「CJスーパーレース」で、レース中にレーシングカーが大破する大事故が起こった。
歌手・タレントで、カーレーサーとしても活躍しているキム・ジンピョ(37)=エクスタ・レーシングチーム、写真=は12日、全羅南道霊岩郡のコリア・インターナショナル・サーキットで行われた2015シーズン「CJハローモバイル・スーパーレース・チャンピオンシップ」スーパー6000クラス開幕戦決勝でほかの車と衝突、乗っていた車が大破する事故に遭った。2008年にスーパー6000クラスが始まって以来、初の大事故だ。
事故が起こったコーナーは、同サーキットで最も長い1.2キロメートルの直線コースが終わる地点にある。排気量6200㏄のストックカーで走ると、最高時速300キロメートル近くになるため、コーナー進入時に速やかに減速しなければならない。
ところが、キム・ジンピョは減速できなかったため、車が前を走っていたファン・ジンウ=CJレーシング・チーム=の車と衝突、宙に浮いて4-5回転した。車はコースから100メートル離れたフェンスにぶつかってやっと止まった。車体のほとんどが壊れ、大惨事が頭をよぎる状況だったが、車の内部は強固なパイプ・フレームになっており、キム・ジンピョはかすり傷だけで済んだという。キム・ジンピョは近くの病院で治療を受けてすぐにサーキットに戻り、「ブレーキがロックされてコントロールできなくなった。体は大丈夫だ」と語った。
この日のスーパー6000クラス決勝では、これがデビュー戦となったドイツのティム・ベルグマイスター=アトラスBX=が合計14周(78.61キロメートル)を32分01秒342で完走、優勝した。