歌手ボビー・キム、大韓航空機内で大トラ

搭乗券の発券めぐるトラブルが発端、抗議し出発が29分遅れる
女性客室乗務員にわいせつ行為も
MBC番組の司会を降板

歌手ボビー・キム、大韓航空機内で大トラ

 歌手ボビー・キムさん(41)=本名キム・ドギュン=が今月7日、仁川国際空港を出発し米国サンフランシスコに向かっていた大韓航空機の機内で酒に酔って暴れ、米国連邦捜査局(FBI)による捜査を受けた。

 大韓航空とボビー・キムさんの所属事務所オスカー・エンターテインメントによると、ボビー・キムさんは7日午後4時49分に飛行機が仁川空港を出発してから5時間ほどたったころ、酒に酔って1-2時間にわたり乱暴を働いたという。大韓航空の関係者は「ボビー・キムさんは当時、ワイン5-6杯を飲んでいたことが分かった」と説明した。

 この際にボビー・キムさんは、自分を落ち着かせようとした女性客室乗務員の腕をつかみ、腰を抱きかかえるなど、わいせつな行為もしたという。だが、大韓航空側によると、ボビー・キムさんはひとしきり暴れた後、自分の席でずっと眠っていたとのことだ。

 飛行機がサンフランシスコ国際空港に到着した直後、ボビー・キムさんは大韓航空側の通報を受け出動した警察から事情聴取を受け、直ちに釈放された。

 米国の市民権を持つボビー・キムさんは、休暇を取ってサンフランシスコに住む姉の元を訪ねる途中だった。所属事務所側は「ボビー・キムさんはマイレージを利用してビジネスクラスを予約したが、大韓航空の担当者のミスでエコノミークラスに変えられた。気分を害した状態でワインを飲んでいたというが、酒に酔って暴れた当時、自分がどのような失態を犯したのかについては覚えていないという」と説明した。

 大韓航空などによると、ボビー・キムさんは飛行機に搭乗してから、自分の座席がエコノミークラスだということに気付いた。直ちに飛行機から降り、座席をアップグレードするよう求めたが、保有していたマイレージが少ないとの理由で断られたという。これは、空港のカウンターの職員が、ボビー・キムさんと英語の名前が同じ別の乗客を取り違え、別の乗客の搭乗券をボビー・キムさんに渡したことが発端になったことが判明。このトラブルのため、飛行機の出発は29分ほど遅れた。

 所属事務所側は「物議を醸したことについて大韓航空サンフランシスコ支店に謝罪した。被害を受けた方々にもおわびする。今後、警察の調べにきちんと応じていく」と説明した。一方、MBCは「ボビー・キムが『テレビ芸術舞台』の司会を降板することになった」と発表した。

崔鍾錫(チェ・ジョンソク)記者
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