ドラマの感動を再び! 済州島でロケ地めぐり

 「僕には何もないけど、君と一緒に住む家がある。僕と一緒にいてくれる?」

 ロマンチックなセリフと美しい風景で全国民を熱狂の渦に巻き込んだドラマ『オールイン 運命の愛』。放映終了からすでに10年が過ぎたが、いまだに名場面に登場した風景は済州島の至る所に残り、ドラマを思い出させてくれる。

 『オールイン』だけではない。ほかでは見られない美しい自然に恵まれているため、済州は多くのドラマや映画のロケ地として人気を集めている。エメラルド色の海も見られる済州。どのドラマにどんな景色が映っているのか、これから紹介してみよう。

■柱状節理と美しい日の出が見られる「ソプチコジ」

 済州島の代表的なロケ地といえば「ソプチコジ(コジ=済州方言で岬の意)」。ソプチコジは船首の形をしたコジャウッコジと海水浴場の近くにあるチョンジコジからなる。二つの地点を結ぶ2キロの海岸線には切り立った柱状節理が連なっていて壮観だ。

ドラマ『オールイン』のロケ地として人気を集める済州島の「ソプチコジ」の日の出。
▲ ドラマ『オールイン』のロケ地として人気を集める済州島の「ソプチコジ」の日の出。

 『オールイン』の中でソプチコジは、プロポーズが行われた美しい場所として登場する。主人公のイ・ビョンホンがソン・ヘギョに「部屋を一つあげるから一緒に暮らそう」と話した場面のロケセットは、今でも同じ場所に残っている。

 また、ソプチコジで早朝に見られる日の出は、この場所ならではの特別な風景だ。壮観な日の出は非常に美しく「済州7大名品」に選ばれている。ほかにもチョッテ岩や城山日出峰など済州の名スポットの日の出は、忘れられない思い出として心に残るだろう。

■美しい風景と多彩な見どころのある「セソカク」

セソカクは美しい景色だけでなく、伝統いかだ「テウ」や透明カヤック、水上自転車など、さまざまなレジャーが楽しめる。
▲ セソカクは美しい景色だけでなく、伝統いかだ「テウ」や透明カヤック、水上自転車など、さまざまなレジャーが楽しめる。

 ドラマ『推奴~チュノ~』が撮影された「セソカク」も、済州の絶景の一つだ。セソカクは流れ出した溶岩が固まってできた谷で、大きな岩と松の木が独特の地形をつくり出している。

 『推奴』の中でセソカクは、緊張感あふれる追撃のシーンで登場する。主人公の背景に映るセソカクのごつごつした岩には、多くの視聴者がくぎ付けになった。

安徳渓谷には珍しい植物が自生する原始林が残っている。
▲ 安徳渓谷には珍しい植物が自生する原始林が残っている。

 セソカクは美しい景色だけでなく、「テウ」と呼ばれる済州伝統のいかだや、透明カヤック、水上自転車など、さまざまなレジャーが楽しめる。『推奴』に登場して有名になった「テウ」は、ロープをつかみながら移動する済州島の伝統的な丸木舟だ。テウに乗ると、透き通った水の上をのんびりと進みながらセソカクをじっくり見物できる。

■神秘的な原始林「安徳渓谷」

 済州島で最も美しい渓谷として知られる「安徳渓谷」は、『九家の書~千年に一度の恋~』のロケ地としても有名だ。劇中で安徳渓谷は「タルビッ庭園」という神秘的な場所として登場する。屏風のようにせり立った絶壁と静かに流れる水が安徳渓谷の神秘的な雰囲気を醸し出している。

 安徳渓谷には、珍しい植物が自生する原始林がそのまま残っている。この渓谷は学術的にも価値が高く、天然記念物として保護されているため、植物を傷つけたりしないよう注意が必要だ。

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