【ソウル聯合ニュース】歌手のイ・スンチョルさんが１２日、日本への入国を拒否されたことに対する抗議として、８月に独島で披露した曲「その日に」（原題）を無料で配布すると発表した。
イさんは９日午前、羽田空港で入国を拒否された。所属事務所は、イさんが８月の独島公演で同曲を歌ったことに対する報復として日本入国が拒否されたとみている。曲は南北統一を願う歌で、イさんは北朝鮮脱出住民（脱北者）４０人からなる合唱団と公演を行った。
無料で配布されるのは、合唱団と一緒に歌った「合唱バージョン」、イさんによる「ソロバーション」、海外の人にも聴いてもらえるよう制作した「英語バージョン」で、誰でも音源をダウンロードできるほか、配布・送信もできる。
イさんは同曲について「この歌は日本側のひねくれた視線のような反目や葛藤に関する歌でなく、克服と和解の歌だ。この平和ソングの正当な価値を高め、究極的には和合の実現に寄与できることを願っている」とコメントした。
また、「韓国人はもちろん世界の人々にこの曲の音源を思う存分に使ってもらいたい。これを機にわれわれの美しく素晴らしい独島、そして統一について考えてもらいたい」と呼び掛けた。その上で、「われわれの領土と正当な権利に対する無言の圧迫と仕打ちに屈服する考えは全くない」と強調した。