世界最大の菊アート登場、昌原「カゴパ菊祭り」

 よく晴れた秋空の下、1億本の菊の花が一面に咲き誇っている。

 慶尚南道昌原市は24日から馬山港第1埠頭(ふとう)で「輝く五色の菊、行こう花の海へ」をテーマに「第14回カゴパ(行きたい)菊祭り」を開催している。

 10日間にわたる祭典は、23日午後6時からの前夜祭で幕を開けた。前夜祭が開催された馬山湊第1埠頭では、伝統芸能と現代のパフォーマンスを融合させたフュージョン公演や、砂を用いてアニメーションを作成する「サンドアニメーション」、菊香コンサートが開催され、訪れた市民や観光客に大きな感動を与えた。

慶尚南道昌原市は24日から馬山第1埠頭で「輝く五色の菊、行こう花の海へ」をテーマに「第14回カゴパ菊祭り」を開催している。
▲ 慶尚南道昌原市は24日から馬山第1埠頭で「輝く五色の菊、行こう花の海へ」をテーマに「第14回カゴパ菊祭り」を開催している。

 前夜祭のメーンイベントは海上花火ショーだった。海の上に色とりどりの花火が上がり、秋の空を鮮やかに染めた。花火がパッと開いて夜空が明るくなると、地上の黄色い菊の花が鮮やかに輝き、観客の口から歓声が上がった。

 菊祭りが開催されている馬山港第1埠頭は、黄色い菊の花がいっぱいに咲き乱れている。今回の祭りでは、10万本以上の菊で作った約300点の造形物が「菊花庭園」「名作ゾーン」「海洋ゾーン」など7カ所に展示されている。

菊祭りは23日午後6時からの前夜祭で幕を開け、10日間にわたり開催される。
▲ 菊祭りは23日午後6時からの前夜祭で幕を開け、10日間にわたり開催される。

 菊祭りのため新たにつくられた菊花展望台は、写真を撮ろうとする人々であふれ返っていた。展望台からは、高さ7メートルの「フラワーゲート」や菊花庭園、滝の造形物など会場が一望できる。

 会場を訪れたキム・セボムさん(23)=ソウル市江北区=は「列車での旅行中に菊祭りの話を聞いて、ちょっと立ち寄ってみた。菊の花がこんなに素敵な作品になるなんて不思議だし素晴らしい」と話した。そして「旅行で出会った人たちに祭りの写真をインターネット上で見せたら、いったいどこなのかと羨ましがられた。菊がもっと咲いている時期にまた来たい」と語った。

今年の「多輪大作」は1507本の花が咲き、来場者の注目を集めている。
▲ 今年の「多輪大作」は1507本の花が咲き、来場者の注目を集めている。

 会場の中央には、一株からたくさんの花が咲く「多輪大作」が展示されている。この多輪大作は世界最大の多輪咲きの菊として、毎年ギネス記録を更新している。今年の多輪大作は1507輪の花が咲き、来場者の注目を集めた。海の風景とこの巨大な作品は、まるで絵のような美しい風景をつくり出していた。

 このほか、菊祭りの期間中にはさまざまなイベントが同時に開催される。菊祭りの会場では菊花歌謡際や菊花盆栽づくりなどの文化体験、また、菊の特別展示や菊花茶の試飲イベントも行われる。

今回の祭りでは、10万本以上の菊の花で約300点の造形物が造られ、「菊花庭園」「名作ゾーン」「海洋ゾーン」などの7カ所で展示されている。
▲ 今回の祭りでは、10万本以上の菊の花で約300点の造形物が造られ、「菊花庭園」「名作ゾーン」「海洋ゾーン」などの7カ所で展示されている。

 昌原市は今年の菊祭りを成功させるために、さまざまなサービスを提供している。まず、会場の出入り口を1カ所から3カ所に増やし、スムーズに観覧できるようにした。

 また、菊祭りの期間中はシャトルバスを運行する。運行区間は会場から魚市場、倉洞芸術村まで。詳細は昌原市庁文化観光課に問い合わせを。

※関連情報
■2014カゴパ菊祭り
期間:2014年10月24日-11月2日
場所:慶尚南道昌原市馬山合浦区月南洞1街46-3
会場:馬山洞第1埠頭
電話:韓国055-225-2341

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