韓国版ドラマ「のだめ」 13日に初回放送

【ソウル聯合ニュース】日本の漫画「のだめカンタービレ」を原作にした韓国KBSのドラマ「ネイルもカンタービレ」の制作発表会が8日、ソウル市内のホテルで行われた。

 韓国では原作漫画だけでなく、日本版ドラマも人気が高く、韓国版がどのようなものになるか注目されている。

 演出を担当するプロデューサーのハン・サンウ氏は「日本版ドラマはほとんど参考にしなかった。漫画を基本にしてドラマを作った」と説明した。

 また「韓国人の漫画の解釈は日本人のそれとは感性が違うだろうと考えている。われわれの作品だけが持つ別の魅力がある」とした上で、「プレッシャーを感じるよりは楽しんで撮影に臨もうと思う。現場で熱心に遊んでいる」と強調した。 

 同ドラマはクラシックの世界で成功することを夢見て情熱を燃やす若者の愛と成長の物語。原作漫画は日本でドラマ化、映画化され、それぞれが高い人気を得た。音大を舞台に、指揮者やピアノ奏者など、それぞれの分野で人生をかける学生たちのドラマが繰り広げられる。個性的なキャラクターがオーケストラの演奏のように調和を生み出す。

 日本版ドラマで上野樹里が演じたヒロインは独特の魅力でシンドロームを巻き起こし、日本の国内外で人気を呼んだ。韓国版ドラマの制作が発表されると、ヒロインのキャスティングをめぐり議論が沸き起こった。

 韓国版のヒロイン、ソル・ネイルは映画「怪しい彼女」で主演を務めた女優、シム・ウンギョンが演じる。

 シム・ウンギョンは「どことなく作品に引かれた。自らを止めることができず、この作品を選択した。後悔はしていない」と説明。「シム・ウンギョンも(日本版ドラマに負けず)かわいいということを今回の作品で見せたい」と心境を語った。

 また「とにかく上野樹里さんの演技がよかったので、とてもプレッシャーが大きかった。撮影していても、私がうまくできているのか分からなくて苦しく、うまくできていないと考えて、撮影現場の隅で泣いたこともある」と告白。その上で、「悩み過ぎるとキャラクターに入り込むことができないので、今は悩むより他のスタッフ、俳優たちとドラマを楽しもうとしている」とコメントした。

 指揮者を目指すピアノ科3年のチャ・ユジンは俳優のチュウォンが演じる。家庭環境、容貌、能力などすべてに秀でている男だが、飛行機恐怖症のため、クラシックの本場である欧州に行くことができずにいる。 

 高慢で気難しい性格だが、博愛主義者で意外と人の言葉に左右されやすい。ある日酒に酔った状態でネイルに会ったことがきっかけとなり、次第に変化していく。

 チュウォンは「私も音楽が好きだから指揮や楽器の練習が楽しい。今回の作品でクラシックブームが起きたらうれしい」とコメントした。

 また、「準備の過程で、実際のオーケストラのリハーサルの様子を見たが、『なぜこれまで指揮者を見なかったのだろうか』と思った。指揮者を見るととてもおもしろかった。鳥肌が立つほどの力を感じた」とした上で、「作品で音楽に酔い、情熱的に指揮する姿をお見せしたい」と意気込みを語った。 

 同ドラマは13日夜10時に初回が放送される。

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