【ソウル聯合ニュース】ホン・サンス監督の韓国映画「自由が丘8丁目」の記者懇談会が29日、ソウル市内で行われ、主演俳優の加瀬亮が出席した。
同作が韓国映画初出演となった加瀬は撮影以来1年ぶりの来韓となった。出演した理由について、ホン監督の作品を観た後にも心に残り、信頼したと説明した。視線が率直なホン監督の作品を観ると自身も率直になると語った。
加瀬は思いを寄せる韓国人女性を追いかけソウルに来たモリを演じた。モリが偶然訪れたカフェの店主を、韓国を代表する女優のムン・ソリが演じる。せりふの大部分は英語という。
同作が開幕中のベネチア国際映画祭のオリゾンティ部門に出品されたことについては、ホン監督や共演者とともに参加できてうれしいと語った。加瀬は公式上映に参加することが決まっている。
加瀬はこれまでクリント・イーストウッド、ガス・ヴァン・サント、アッバス・キアロスタミといった世界の著名監督の作品に出演している。来日したホン監督からも出演のオファーを受け快諾したという。
ムン・ソリは加瀬について「自然に共感する瞬間が多かった。今思い出しても特別な瞬間だった。そのような感じを与える俳優は珍しい」と振り返った。
「自由が丘8丁目」は来月4日に韓国で公開される。