イケメン? 3枚目? チョン・ジュニョンの正体とは

『スーパースターK』から誕生したチョン・ジュニョン
「僕はただのロッカー」
独特のコメディーセンスで「1泊2日」出演、自作曲6曲入りアルバムも発表

端正な顔立ちから受ける印象とは裏腹に、突拍子もない行動で視聴者を笑わせてくれるチョン・ジュニョン。「テレビに出演するときは、遊びに行くという感覚で臨む」と話した。/写真提供=CJ E&M
▲ 端正な顔立ちから受ける印象とは裏腹に、突拍子もない行動で視聴者を笑わせてくれるチョン・ジュニョン。「テレビに出演するときは、遊びに行くという感覚で臨む」と話した。/写真提供=CJ E&M

 動画共有サイト「ユーチューブ」で「チョン・ジュニョン 狂った 愛嬌」と検索すると、チョン・ジュニョン(25)が怪しげに手を振り回しながら「ポンピンウアンウ、ヨアイーン」と意味不明な言葉を発する動画が出てくる。MBCのバラエティー番組『黄金漁場』(MBC)の「ラジオスター」コーナーのワンシーンだ。あまり笑わないMCのキム・グラまでもがその様子を見て爆笑している。レギュラーで出演しているバラエティー番組『ハッピーサンデー』(KBS第2)の人気コーナー「1泊2日」では各種ゲームに強く、「エース」と呼ばれている。「真実ゲーム」では本気で勝とうとして「キスをしたのは1週間前」とまで言ってのけた。今月7日からはMBCのラジオ番組『退屈打破』のDJも始めた。まさに売れっ子タレントだ。そんなチョン・ジュニョンは自分のことを「ロッカー」と紹介する。先日は自作曲6曲を収録したミニアルバムも発売した。今月2日、ソウル・光化門近くのカフェで会ったチョン・ジュニョンに「あなたの正体は?」と尋ねてみた。

 「僕? ロッカーですよ」。予想通りの答えだった。チョン・ジュニョンは2012年にMnetのオーディション番組『スーパースターK』でデビューしたオーディションスターだ。このときからずっとロックに携わってきたが、楽曲よりも、整った顔立ちや突拍子もない芸で人気を集めてきた。審査員のPSY(サイ)に対し、即座に「(オーディションに)落ちたら焼酎おごってください」と言ってみたり、現在の心境を尋ねる質問に「クラブに行って踊りたい」と答えてみたり。「1泊2日」のユ・ホジン・プロデューサーは「『変わり者』だと思って出演依頼した」と話した。

 「番組ではやりたいようにやっている。計算して振る舞うのではなく、普段通りの自分の性格そのままで」。なぜか、わざとそのような印象を与えようとしているように思えた。「番組側から『こうしてほしい』という要求があるにはあるが、その通りにやったことは一度もない。『分かった』と答えておいて、実際はやりたいようにやる」。それでも「撮影をしているうちに、少しずつ変わってきたような気がするのが悩み」だという。隣にいたマネージャーが「芸能人になって人間性を捨てたタレントは多いが、ジュニョンは芸能界に入って人間になったケース」と冗談のように語った。しかし、自分のアルバムについて説明し始めると、真剣さが感じられた。

 「今回のアルバムは、僕がやりたかったハードロックやオルタナティブブロックの感じをたくさん取り入れた。バラエティー番組での僕の姿だけでファンになってくれた方々にも『チョン・ジュニョンはこういうミュージシャン』という部分を見せられて満足だ」

 ロックバンド「Pia」のドラマー、ヤン・ヘスン、ポップバンド「SORAN」のギタリスト、イ・テウクらがセッションに参加した。先月末に行われたショーケースライブでは安定した演奏を披露。スーパースターKの生放送で、終始音程が不安定で音を外していたことを考えると、随分良くなった感じだ。マネージャーが「ものすごく練習した」と話すと、チョン・ジュニョンは「それはうそだよ。2回しかしていない」と即座に否定した。

 飾り気は全くなかった。「『1泊2日』のメンバーたちはあなたの音楽を聞いたのか」と聞くと「最初の部分だけは聞くんじゃないかな」と言った。「演技に対する提案もあるのでは」と尋ねると「僕のように基本も情熱もない人間が演技すると、ほかの方に迷惑がかかる」と話した。チョン・ジュニョンは今年下半期に放送予定のSBSのファッションサバイバル番組『デザイン創造プロジェクト! ファッション王コリア』に出演する。「女性プロデューサーたちが僕のことを気に入ってくれて、それで出演依頼が来たようだ。きょう撮影が終わったら、お酒でも飲みに行かないと」

◆チョン・ジュニョン、グラビアギャラリー

クォン・スンジュン記者
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