韓国旅行、ソウル都心への移動は便利な空港鉄道で

　海外旅行シーズンを迎え、韓国を訪れる旅行者の間で、ソウル駅と仁川空港駅を結ぶ空港鉄道A’REXへの関心が高まっている。仁川国際空港、金浦国際空港とソウル市中心部を、渋滞に巻き込まれることなくスピーディーに移動できる上、ソウル駅には都心空港ターミナルが設置されているからだ。

　2007年3月に開通したA’REXは、11の駅全てに停車する一般列車（各駅停車）と、ソウル駅と仁川国際空港をノンストップで結ぶ直通列車（急行）がある。開通当初は乗客が少なく閑散としていたが、今では乗客が急増し、1日20万人が利用、外国人の乗客も1割以上に達している。

　一般列車は空席がなく立ちっぱなしの場合が多く、通勤・帰宅ラッシュの時間は非常に混雑する。一方、ソウル駅と仁川空港駅をノンストップで43分で結ぶ直通列車は、空席が多い。運賃は一般列車の2倍近いが、4人以上で乗車する場合は運賃が1人8000ウォン（約790円）から6000ウォン（約590円）へと割引になり、一般列車の運賃（交通カード利用時3950ウォン＝約390円）と大きな差はない。

　直通列車は車内が広く、大きな旅行バッグやスーツケースを置くスペースも十分で、さらに指定席のため周囲に邪魔されることなく静かで快適な移動ができる。列車の走行音が小さく、客車にトイレもあるため、特に外国人に人気だ。

　直通列車の乗客は、ソウル駅にある都心空港ターミナルで無料チェックインサービスが受けられる。ターミナルには大韓航空、アシアナ航空、済州航空が入っており、搭乗手続きや手荷物託送サービス、出入国管理事務所では出国審査サービスを受けられる。特に長期休暇シーズンなど繁忙期にソウル駅の都心空港ターミナルを利用すれば、長い時間列に並ぶ必要もなく十数分で簡単に手続きが終わるため、とても便利だ。

　ソウル駅で出国手続きをした場合、仁川空港での出国の際には外交官や乗務員用の専用出口を利用する権利が与えられる。

　空港鉄道はインターネットで英語、日本語、中国語のホームページとブログを開設している。詳しい情報は空港鉄道ホームページで確認できる。