統合4周年の昌原市、地域対立解消し飛躍の年に

市民「馬山・昌原・鎮海が一つになれた感じ」

 統合4周年を迎えた慶尚南道昌原市が「市民の日」記念式典を開催し、市民同士の交流促進を図った。

 記念式典は1日午前、城山アートホール大劇場で行われた。式典には2代目昌原市長に選出された安商守(アン・サンス)新市長をはじめ、道・市議会の議員、商工業関係者、多文化家庭(国際結婚家庭)関係者など約2000人が出席した。

統合4周年を迎えた昌原市が1日午前、城山アートホール大劇場で「市民の日」記念式典を開催した。
▲ 統合4周年を迎えた昌原市が1日午前、城山アートホール大劇場で「市民の日」記念式典を開催した。

 式典に先立ち、昌原市庁2階の市民ホールで安商守新市長の就任式が行われた。就任式は、旅客船「セウォル号」沈没事故による自粛ムードを考慮し、簡素な形式で進められた。

 続いて城山アートホール大劇場で開催された記念式典は、市立交響楽団による弦楽四重奏で幕を開け、開会式、市長就任宣言、就任あいさつ、祝賀映像上映、市民参加のパフォーマンス、市民による斉唱などが行われた。

 開会宣言では、新たに昌原市が誕生した2010年7月1日に生まれた子どもたちが、昌原市のキャラクター「ピウミ」と共に花を咲かせるパフォーマンスを披露し、大きな拍手を浴びた。

 今回の行事は、昌原市民同士の和合・交流を目的とするプログラムが目に付いた。2010年に周辺都市を統合して新生・昌原市が発足して以降、市庁舎の所在地問題、野球場の建設場所問題などで地域間の摩擦が生じ、馬山と鎮海をもう一度分離しようとする動きが起きた。昨年6月には、馬山市の復活を目指す60以上の市民団体が、かつて馬山市の中心地だった馬山駅広場で「馬山分離決起大会」を行った。

「市民の日」記念式典では、昌原市民の交流を促進するプログラムが準備された。
▲ 「市民の日」記念式典では、昌原市民の交流を促進するプログラムが準備された。

 記念式典の後半では「飛躍の新時代、大きな昌原」というスローガンに出席者たちがレーザーポインターを当てて文字を完成させ、市民の歌を斉唱した。

 昌原市に住むチェ・ヨンミさん(35)は「統合後、年々昌原市民同士の関係が良くなってきているように思う。昌原市民の日の行事に実際に参加して、馬山・昌原・鎮海がさらに一つにまとまった感じがする」と話した。

就任あいさつを述べる安商守・昌原市長。
▲ 就任あいさつを述べる安商守・昌原市長。

 この日が昌原市長の任期初日となった安商守市長は、式典で就任のあいさつをした。安市長は「飛躍の新時代・大きな昌原をつくるという情熱と、市民経済を再生するという意志、新たな覚悟を持ってこの場所に立った。困難な中でも心を一つにして惜しみない声援を送ってくださる昌原市民に、深い感謝の意を表する」と述べた。

 このほか昌原市は市民の日を記念し、多くの市民が参加できるステージイベントを開催した。1日夜には、就任式、記念式典に続いて「希望のコンサート」が昌原総合運動場で行われた。コンサートは「私たちは」をテーマに行われ、昌原市が主催、MBC慶南が主管した。

1日、昌原総合運動場では「希望のコンサート」が行われた。
▲ 1日、昌原総合運動場では「希望のコンサート」が行われた。

 コンサートにはIU、Davichi、Girl’s Day、The One、リナ・パーク、ペク・チヨン、Fly to the Sky、ホン・ジニョンら韓国の人気アーティストが出演した。

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