小顔で手足の長い宇宙人がトコトコ歩いてきた。席に座るなり「この3カ月間、心から幸せだった」と韓国語できちんと話した。5日午後、ソウル市内のロッテホテルで行われた記者懇談会で会ったドラマ『星から来たあなた』(SBS)の宇宙人、キム・スヒョンだ。ドラマはシンドロームを巻き起こし、先月27日に視聴率28.1%(ニールセンコリア調べ)で終了した。
キム・スヒョンは400年前、UFOに乗って朝鮮の地に舞い降りたが、故郷の星に帰ることができず、それ以来ずっとこの地で暮らしてきた宇宙人ト・ミンジュン教授役を演じた。キム・スヒョンは「ト・ミンジュンが生きてきた400年の歳月を表現しようと努力した」と語った。キム・スヒョンが最も気を使ったのは「人間から受けた心の傷」だった。「宇宙人だから、初めは人間への好奇心が旺盛だった。でも、人間から受けた心の傷が積もり積もって、感情を隠さざるを得なくなったと思った。チョン・ソンイに会うまでは」
トップスター、チョン・ソンイを演じたチョン・ジヒョンとのロマンスは、ドラマの大きな人気要因となった。二人は2012年、映画『10人の泥棒たち』で初共演。キム・スヒョンは「ジヒョンさんが陽気な性格なので、現場の雰囲気も良かったし、何よりチョン・ソンイというキャラクターがかわいいではないか。あんなハツラツとした恋人がいたら良さそう」と話し、豪快に笑った。キム・スヒョンはチョン・ジヒョンとの最も印象深いシーンとして、11話の氷った湖でのキスシーンを挙げ「あの日は雪もかなり降っていたし、氷上なのですごく寒かったが、映像は本当に温かい雰囲気だった」と振り返った。
キム・スヒョンは自らを「しつこい人」と話した。「何か一つ気に入ったら、ほかのことには目が向かない性格」だという。キム・スヒョンは「良い俳優になりたければ、木ではなく山を見なければならないというアドバイスも聞くが、毎カット全神経を集中することが、ドラマの完成度を高めることにつながると思います」と語った。
ドラマは中国でも人気を博している。その人気を証明するように、8日には中国のバラエティー番組『最強大脳』の収録があり、16日からは東南アジア7カ国9都市でファンミーティングが予定されている。キム・スヒョンは自らを「チャレンジャー」と称した。「ずっと攻めの姿勢を貫くつもり。まだ僕はチャレンジャー」