シム・ウンギョンVSイ・セヨン、子役から人気女優へ

シム・ウンギョンVSイ・セヨン、子役から人気女優へ

 ユ・スンホ、イ・ヒョヌ、イ・ミンホら人気スターになった元子役のリストに、さらに2人の名前を追加する必要がありそうだ。子どものころから注目されていたシム・ウンギョンとイ・セヨンが、すっかり大人になってスクリーンに帰ってきた。

 今や立派な「女優」となった2人が旧正月(旧暦1月1日、今年は1月31日)連休の映画館街で火花を散らす。22日に公開された映画『怪しい彼女』のシム・ウンギョンと『血沸く青春』のイ・セヨン。イメージチェンジを図った2人の活躍は見事だ。

 KBS第2のドラマ『ファン・ジニ』ではファン・ジニの子ども時代、映画『サニー永遠の仲間たち』ではナミの子ども時代、同『王になった男』では幼い宮女サウォルを演じた。これまでシム・ウンギョンの役にはほとんど「子ども」や「少女」という設定がついて回った。だが、『怪しい彼女』では初めてこうした修飾語が消え、20歳の女性を演じている。シム・ウンギョンにとって初めての「大人の女性」役だ。

 シム・ウンギョンの演技は伸び伸びとしている。全羅道なまりの年寄りの話し方だけでなく豪快な笑い声、曲がった背中、楽しそうに民謡を踊る姿まで、「中身は70代のおばあさん」という設定を味わい深く表現している。コミカルな演技だけでなく、ストーリー後半にはソン・ドンイルとのやりとりで見る人を涙ぐませる。

 今年5月に満20歳になるシム・ウンギョンは、ルックスも演技力も認められたいという抱負を語った。『怪しい彼女』のプロモーション前に整体マッサージとトレーニングを受けたそうで、女優の醸し出す空気がムンムンと感じられる。

 『血沸く青春』のイ・セヨンは、子どものころから人形のように美しい顔立ちで注目された。昨年終了したMBCドラマ『ポゴシッタ』(会いたい)やSBS『結婚の女神』などで大人の女優への変身を図ってきた。『血沸く青春』ではまた制服姿になったものの、役の印象は子役時代と全く違う。

 イ・セヨンが演じるのはソウルから転校してきソヒという役だ。きれいな顔立ちだが肺病で忠清南道洪城に転校してきたというありがちな設定だが、なめて見ると大けがをする。ソヒは純情可憐(かれん)な姿に芸術の魂を秘めており、小学生のような絵を描いたかと思うと、自分が好きなジュンギルを巧みに翻弄(ほんろう)するテクニックを持っており、そんじょそこらの女子高生とは違う。パク・ボヨン演じるヨンスクと学校のトイレでド派手なケンカを繰り広げたときに明らかになるソヒの秘密は、映画の重要なポイントだ。

 シム・ウンギョンとイ・セヨン。ルックスも演技も見事に大人になった女優2人にとって、2014年は満開の1年となるのか。それぞれの今年1本目となる作品の興行成績から目が離せない。

シム・ウンギョンVSイ・セヨン、子役から人気女優へ

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アン・イスル記者
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