13日午後3時、京セラドーム大阪で開かれたBIGBANGのコンサートは、韓流ブーム拡大の原動力である日本市場における韓流の底力と可能性、そして課題までもあらためて確認させる場となった。
BIGBANGは昨年11月16日の埼玉・西武ドームを皮切りに、大阪・福岡・名古屋・東京・札幌と続く「6大ドームツアー」を行い、この日の公演を含め合計77万人の観客を動員した。所属事務所YGエンターテインメントは「これだけの規模のドームツアーができる歌手は、日本でもミスターチルドレンなどごく一部に限られている」と説明する。13日の公演は当初の予定になかった追加公演にもかかわらず、チケットが完売した。
コンサートではG-DRAGON、SOL、T.O.P、D-LITE、V.Iというメンバーそれぞれのソロステージや5人でのパフォーマンスが繰り広げられ、ドーム中が歓声と熱気でいっぱいになった。公演は約3時間の予定だったが、MCなどが盛り上がり、4時間を越えて終わった。
YGエンターテインメント日本法人社長は「BIGBANGはあえてK-POP歌手ということを前面に打ち出しておらず、ダンスが上手でファッションセンスがいい歌手としてPRする戦略を取った」と語った。観客のシミズ・フミカさん(28)=会社員=は「(約500キロ離れた)埼玉からコンサートに来た」と話した。だが、韓国のテレビやポータルサイトで毎日プロモーションが行われている新人グループ「WINNER」を日本に連れていき、オープニングステージを務めさせたのは不自然だった。ファンが見たかったのは特定事務所の所属歌手ではなく、BIGBANGの姿だったはずだ。