訴訟・買春不祥事のM.C THE MAXがチャート1位

6年ぶりリリースのアルバム「UNVEILING」

訴訟・買春不祥事のM.C THE MAXがチャート1位

 数々の不祥事をものともせず、6年ぶりにアルバムをリリースした音楽グループM.C THE MAXが新年早々、音楽配信チャートのトップに立ち、根強い人気を見せた。

 2日にリリースされた7thアルバム「UNVEILING」=写真=は同日、5年ぶりにリリースされたRAIN(ピ)の6thアルバムを抑えて主なチャートで1位に立った。さらに、現在も、6日にリリースされた東方神起の7thアルバムも及ばない売れ行きだ。M.C THE MAXのアルバム・リード曲「Wind that blows」は6日午後11時現在、音楽サイト「Melon」でチャート1位になっている。2日から5日連続の1位だ。東方神起の新曲は6位、RAINの新曲はトップ10圏外。しかも、「UNVEILING」は音楽配信だけでなく、初盤3000枚が早々に売り切れた。長いブランクやさまざまな不祥事でイメージダウンしたことを考えれば、予想外の反響だ。

 M.C THE MAXのアルバムが好調なのは、ボーカルであるイ・スの歌唱力がアイドルグループ一色のチャートの中で際立っているためだとみられる。作曲家パク・クンテ氏は「イ・スは独自の感性でメロディーを歌い上げるすべを知っている歌手。彼の歌唱力を知る世代にも、知らない世代にも何かを訴えかけるようなパワーを感じさせる」と語った。「Wind that blows」はメロディーの起承転結がはっきりした1990年代風バラードで、まさにM.C THE MAXらしい1曲だ。

 リリースと同時にチャートで1位になったことを受け、M.C THE MAXの「過去」も再びクローズアップされている。M.C THE MAXは2000年にシン・ヘチョルが作ったバンド「Moon Child」としてスタート、02年に現在の形になった。06年には専属契約問題で当時の所属事務所と訴訟になり、09年にはバンドの中心メンバー、イ・スが未成年者を買春していたことが発覚、グループ存続の危機に追い込まれた。このため、以前のファンの間では「音楽配信チャートを見ると不愉快になる」という反応もある。

鄭智燮(チョン・ジソプ)記者
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