映画で未来に行った研究員役…取り戻したい過去? ありません。
キム・オクビン(26)には他の女優より3、4倍広い空間が必要だ。彼女は話すとき、声をマネするのはもちろん、腕をぐるぐる回したり、イスを動かしたりもする。彼女は状況や感情をそのまま伝えなければ我慢できないような欲望と、それを実現できる力を持っている。
最近出演した映画『AM11:00』(キム・ヒョンソク監督、28日公開)は、キム・オクビンのそのような欲望と力を見せるのに、多少狭い空間のようにも思える。時間移動プロジェクト研究員ウソク(チョン・ジェヨン)とヨンウン(キム・オクビン)は、24時間後の明日午前11時への時間移動に成功する。しかし、明日の研究所はすでに廃墟となったため、彼らは未来のCCTVを今日に持ち帰り、災難を防ごうとする。
「監督はヨンウンがこの映画のカギを握っている人物だと言って、分かるような分からないような、本音を見せない顔を望んでいました。カメラの前で感情を表現することに慣れているので、(感情を隠すことが)初めは少し大変でした」
-映画のように、未来に行きたいということを考えたでしょ?
「この映画を撮影しながら、もちろん時間移動についての想像をしました。でも、未来のことを知りたいとは思わないです。その代わり、いつ死ぬかということだけは知りたいです。そうすれば自由に生きられるので」