慶尚南道昌原市の馬山合浦区にあるタルトンネ(月の町、の意。貧しい人々が丘の斜面に沿って粗末な家屋を建てた地域)の曲がりくねった路地が、華やかで美しいウォールアートによって新たに生まれ変わった。
昌原市は今月5日「カゴパ(行きたい)コブランギル(くねくね道)壁画村」を造成したと発表した。この事業で昌原市内のタルトンネにある住居約30軒の塀などが、明るく希望にあふれた姿に変わった。
ウォールアートが描かれた城湖洞は、馬山の海が一目で見渡せる場所にあり、歴史と伝統の町でもある。全長452メートルに上る路地の塀や壁には、かつての馬山の姿を思い浮かべられるよう、海、港、カモメ、漁船、花と木などさまざまな絵が描かれている。「壁画村」完成のニュースに、早くも国内外の写真家たちが城湖洞に押し掛けている。
また、観光客がより安全にアートを楽しめるよう、手すりも設置した。さらに、100年以上も放置されていた井戸を、もう一度使えるよう整備した。また、壁画村のあちこちに「美しい撮影スポット」も設けた。
今回の壁画村が立派に完成したのは、地元の高校生や大学生による積極的なボランティア活動のおかげでもある。また、慶尚南道美術協会所属の芸術家や、この道20年以上の壁画アート専門画家ら35人も制作に携わった。