韓国屈指のヒットメーカー、ハ・ジウォン

 韓国初のHD(高精細度テレビ放送)ドラマ『チェオクの剣』はこれまでの時代劇とは全く違う映像美・スピード感・スペクタクルアクションに加え、伏線がしっかりしたストーリーや出演者たちの熱演で大ヒットした。このため、チュオクの世界にどっぷりハマってしまい、寝ても覚めてもチュオクのことしか考えられないという「茶母廃人」という新語まで生まれた。

 さらに、04年にはドラマ『バリでの出来事』に出演、ソ・ジソプとチョ・インソンとの間で葛藤(かっとう)する悲劇のヒロインを演じて大きな話題を呼び、SBS演技大賞女優最優秀賞と第40回百想芸術大賞テレビ部門女優最優秀演技賞を獲得、韓国のトップ女優となった。

 出演作が相次いで大ヒットし、数々の受賞で演技力が認められたことから、『人生の逆転』(03年)、『愛しのサガジ』(04年)、『恋する神父』(同)、『ふたつの恋と砂時計』(05年)、『デュエリスト』(同)、『1番街の奇跡』(07年)、『バカ』(08年)、『TSUNAMI-ツナミ-』(09年)、『私の愛、私のそばに』(09年)、『第7鉱区』(11年)、『コリア』(12年)、『朝鮮美女三銃士』(来年公開予定)といった映画はもちろん、ドラマ『ファン・ジニ』(06年)、『シークレット・ガーデン』(10年)、『キング~Two Hearts』(12年)、そして現在放映中の『奇皇后』まで、10年間で18本の映画・ドラマに出演、現在も自身のフィルモグラフィーを増やし続けている。

 特に、35.2%という驚異の視聴率をマークしたドラマ『シークレット・ガーデン』では男勝りなスタント・ウーマンのキル・ライムを演じ、キム・ジュウォン役の俳優ヒョンビンと息ピッタリのところを見せた。この作品ではSBS演技大賞最優秀演技賞、10大スター賞、ネットユーザー人気賞、ベストカップル賞(ヒョンビンと共に)を受賞して4冠に輝くなど、あらためて韓国のトップ女優であることを証明した。

 ハ・ジウォンと一緒に仕事をした監督・スタッフ・俳優たちは、ハ・ジウォンについて「どんな状況・場面でもその優れた演技力で作品の完成度を一段階高めてくれる最高の女優だ」と語る。

 先月行われた『奇皇后』制作発表会では、米国ハリウッドのUTAエージェンシーと契約を結び、 来年からハリウッド作品に本格的に出演する計画だということを発表した。

 今後、韓国だけでなくハリウッド映画でもハ・ジウォンに会えるのが楽しみだ。

◆ハ・ジウォン、グラビアギャラリー

イ・デドク記者
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