ハ・ジウォン 新ドラマで元朝の皇后役に挑戦

【ソウル聯合ニュース】出演する時代劇がことごとく話題になる「時代劇クイーン」の女優ハ・ジウォンが韓国MBCの時代劇「奇皇后」(原題)で元朝最後の皇帝の皇后を演じる。 

 ハ・ジウォンが演じるのは高麗からの朝貢品として献上された身の上から皇后になる立志伝中の人物「キ・スンニャン」だ。

 24日午後、ソウル市内のホテルで開かれた「奇皇后」製作発表会でハ・ジウォンは「役から受ける印象が『チェオクの剣』や『ファン・ジニ』とはかなり違います」と話し、「自分の力で最高の地位に上り詰めた女性の話という点に魅力を感じました」と作品の印象について語った。そして「奇皇后は単に美貌を利用して皇后の座に上るのではなく、繊細な戦術と大胆な戦略で目標を達成していきます。宮中で繰り広げられる心理的・政治的な戦いがおもしろそうです」と期待感を見せた。

 ハ・ジウォンがテレビ時代劇に出演するのは2006年の「ファン・ジニ」以来7年ぶりのこと。ドラマ「チェオクの剣」や「ファン・ジニ」、映画「デュエリスト」など、話題の時代劇に次々と出演し、「時代劇クイーン」と呼ばれるようになった。

 ハ・ジウォンは「時代劇がとても好きです。初めての時代劇『チェオクの剣』で、韓国のあちこちの美しい場所で撮影を行って、多くの星や美しい森を見て、撮影現場の楽しさを初めて感じました」と語り、「時代劇の撮影は何かいつもより楽しくてわくわくします」と時代劇に対する愛着をみせた。

 奇皇后は一個人としては得ることができないものを手に入れた驚くべき人物だ。だが高麗に否定的な影響を与えたという評価も受けている。複雑なエピソードを持つ人物を演じることについて特別な思いがあるようだ。

 「まだドラマ撮影序盤ですが、奇皇后はとてもドラマチックな人生を送った女性だと思いました。心の痛みや試練をどのように乗り越えて皇后の座にまで上り詰めたのか知りたくなりました。紫禁城のセットで皇后の衣装を身につけて下を見下ろしたら、胸がいっぱいになりました」

 ハ・ジウォンは「奇皇后という人物には肯定的な面も、否定的な面もあると思います」と述べ、「元朝で高麗の女性がその地位まで登ったのは少なくとも彼女が多くの人を懐に入れることができる人物だったからではないかと考えました」と役に対する考えを示した。

 ハ・ジウォンが演じるキ・スンニャンは50話の中で何度も変身し、多彩な姿を見せる。やぼったく男装をし、華麗な皇后の衣装も着る。

 ハ・ジウォンは「これまでの時代劇の男装した女性を思い出したりはしませんでした。男性の演技だからと大げさにはしませんでした。ただ私が感じるキ・スンニャンを演じました。時にはオオカミのように荒々しく、時には子供のような姿も見せます」と説明した。 

 ハ・ジウォンと恋模様を描く二人の俳優チュ・ジンモとチ・チャンウクについては「チュ・ジンモ先輩は彫刻のような容貌の中に隠された意外な魅力があって、愛嬌があふれています。チャンウク氏は反対で、大人っぽく、礼儀正しいと感じます」と述べた。

 「奇皇后」は28日午後10時にスタートする。

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