女優ペク・ジニがドラマ『金(きん)よ出てこい、コンコン』(MBC)で演技の幅を広げた。劇中、か弱く見えても芯の強い、末っ子の嫁というキャラクターで、主婦層から人気を集めた。
「年齢が若く、周りに結婚した友人もいないため、最初は既婚者を演じることに負担を感じた。でも、既婚者という設定より、モンヒョン(ペク・ジニ)が置かれた状況、それによる感情に集中した」
ペク・ジニは、同ドラマで既婚者の演技に初挑戦。ドラマのおかげで結婚観を持つようになった。モンヒョンとヒョンテ(パク・ソジュン)のように「仲睦まじい家庭」を築くのが夢だ。
「劇中、夫の両親とのつらい同居でかなり寂しかったようだ。うわべだけの好条件より、私を大事に思い、愛してくれる人、家族と出会わなければと思った。『金よ出てこい、コンコン』に出演し、未来の夫、夫の実家について考えるきっかけになった」
何よりペク・ジニは同ドラマで、シチュエーション・コメディーのイメージを一掃し、女性らしい魅力をアピールすることができた。シチュエーション・コメディー『恋の一撃 ハイキック』(MBC)でお金がなく、コネもない女性の役を演じた。シチュエーション・コメディーはキャラクターがコミカルでオーバーに表現されるため、イメージを一掃するのは簡単ではなかった。モンヒョンと出会い、ようやくシチュエーション・コメディーのペク・ジニを忘れられるようになった。
「シチュエーション・コメディーのときと違い、『金よ出てこい、コンコン』に出演し、年配のファンがかなり増えた。主婦の方たちが『モンヒョン』『末っ子のお嫁さん』と呼んでくださったり、ドラマが面白かったと言ってくださると、すごくうれしい」
ペク・ジニはこの作品の成功で、月火ドラマ『火の神ジョンイ』(MBC)の後枠として放送される『奇皇后』にもキャスティングされた。演じるのは、元最大の権臣の娘タナシリ役。ずば抜けた美しさを持ち、妬みや嫉妬が強い女性。ハ・ジウォンと対立することになり、新たなイメージチェンジに期待が高まっている。