「視聴率男」チュウォンがミュージカルに出るワケ

「舞台の熱気が恋しくて」

「視聴率男」チュウォンがミュージカルに出るワケ

 俳優チュウォンが初心に返り、新たなスタートを切る。

 チュウォンは11月末に上演されるミュージカル『GHOST』の主人公サム・ウィートを演じることになった。

 チュウォンのミュージカル出演は、その「ヒット神話」を考えると少々異例だ。今月8日に終了した月火ドラマ『グッド・ドクター』(KBS第2)では主人公パク・シオンを熱演し話題になった。このドラマは自己最高視聴率21.5 %(9月24日、ニールセン・コリア調べの全国視聴率)をマークするなど人気を呼び、1けた台で苦戦してきたKBSの月火ドラマ枠をよみがえらせた。

 チュウォン自身も『グッド・ドクター』で2010年の『製パン王キム・タック』(KBS第2)から続く「ドラマ視聴率男」という神話に新たな1ページを書き加えた。『製パン王キム・タック』後の『烏鵲橋の兄弟たち』(11-12年)、『カクシタル』(12年)、『7級公務員』(13年)、そして『グッド・ドクター』まで、ドラマデビュー以来4年間で作品に出演するたび大ヒットするという驚異的な「視聴率男」になった。

 俳優として確実にキャリアを積んできたチュウォンがなぜ今、ミュージカルに出るのだろうか。今回のミュージカル出演を前に、1年8カ月間レギュラーを務めてきたバラエティー番組『ハッピーサンデー』(KBS第2)の人気コーナー「1泊2日」を降板するなど、その情熱は並大抵ではない。ほかのドラマや映画からの相次ぐ出演オファーも断ったという。

 実はチュウォンはドラマデビュー前、韓国ミュージカル界で知る人ぞ知る存在だった。06年、19歳のときにミュージカル『アルターボーイズ』でデビュー。以降『グリース』『春のめざめ』など多数のミュージカルに出演し、ミュージカル界を代表するイケメン俳優としてその名をはせた。ルックスが人気俳優カン・ドンウォンに似ているということで「ミュージカル界のカン・ドンウォン」とも呼ばれ、大勢のファンを抱えていた。特に185センチの長身に彫りの深い顔立ちで女性ファンのハートをさらった。

 つまり、テレビドラマデビューから3年で「故郷」とも言える、ミュージカルの舞台に戻ることになったというわけだ。

 所属事務所シム・エンターテインメント関係者は、チュウォンのミュージカル復帰について13日、スターニュースの取材に「韓国で初上演される『GHOST』は、チュウォンが是非とも一度は挑戦したいミュージカルだと言っていたもの。チュウォンが大好きな映画が原作なので、絶対に出たかったそうだ。チュウォンは『舞台の熱気が本当に恋しかった』と言っている」と答えた。

 初心に戻ったミュージカルの舞台で、「チュウォン神話」に新たなページを書き加えられるのか、期待が高まっている。

◆チュウォン、グラビアギャラリー

ムン・ワンシク記者
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